資生堂、世界初のハイブリッド処方を採用した色移りしない口紅を開発

粧業日報 2021年8月26日号 4ページ

カンタンに言うと

  • マスクへの色移り抑制とみずみずしい発色の持続を両立
資生堂、世界初のハイブリッド処方を採用した色移りしない口紅を開発
 資生堂は、新たなオイルコントロール技術を活用し、世界初のハイブリッド処方を採用したこれまでにない新しい価値をもつ口紅を開発した。

 今回、同社が独自に開発した成分を活用した新たなオイルコントロール技術で、マスクへの色移りのしにくさとみずみずしい透明感のある仕上がりの持続を両立することに成功した。

 この技術は、10月21日に発売する「マキアージュ ドラマティックリップティント」(5色各9g、参考小売価格2530円)に搭載される。



 同社はこれまでにも、独自のオイルコントロール技術などを活用して、つやと色もちを両立する口紅などの開発を行ってきたが、カップのような面への接触と比較して、こすれが発生するマスクなどへの二次付着対応には課題が残されていた。

 そこで、今回新たなオイルコントロール技術を開発し、みずみずしく透明感のある仕上がりをもちながら、色移りしにくい口紅の開発に挑戦した。



 水と油分がそのままの状態では混ざらないのは一般的に知られているが、油分同士でも混ざらないものが存在する。

 今回は、オイルコントロール技術をさらに進化させ、水ベースのジェルの中に、独自成分とティント成分、そして密着油分・コート油分という2種類の油分を配合した。

 それぞれが混ざり合った状態のジェルを唇に塗布すると、ティント成分は唇に染めつき、2種類の油分は独自成分のサポートを受けながら自動的に唇の上で「コート層」と「密着層」の二層に分かれて、塗布してから約5分で表面に非常につやのある滑らかな膜を形成する。

 これにより、これまで課題とされてきたマスクへの色移りのしにくさと、みずみずしい透明感のある仕上がりの持続を両立させることに成功した。

 この技術を活用し、マスクにつきにくく、みずみずしい発色が続く口紅の開発に至った。

 今後も、顧客ニーズに寄り添い、ニューノーマルな生活においても、好みの使用感や仕上がりを自由に選択し、化粧を楽しむ生活をサポートする。
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