ジャパン・コスメティックセンター、世界に認知される化粧品クラスター目指す

週刊粧業 2021年10月18日号 43ページ

ジャパン・コスメティックセンター、世界に認知される化粧品クラスター目指す
 一般社団法人ジャパン・コスメティックセンター(JCC)は2013年11月の設立から、佐賀県・唐津市に国際的なコスメティッククラスターを創出するべく、サプライチェーンの構築や地域素材活用、海外販路の構築など、幅広い事業を推進してきた。

 今年度は、佐賀大学での共同研究講座の設置のほか、業界で活躍するエグゼクティブアドバイザーを活用したナレッジネットワークの構築に注力するなど、続々と新たな取り組みを開始している。

 今回は21年度に開始した新たな取り組みとともに、JCCが目指す姿について話を伺った。

ナレッジネットワーク構築に向け
業界で広く活躍する6名を起用

 JCCでは、「日本一化粧品ビジネスがしやすいまち佐賀」を実現するため、2025年までに世界に認知される化粧品クラスターを佐賀県全体で形成することを目指している。

 その第1歩として、今年6月に佐賀大学での共同研究講座の設置、そして本年度下期からはエグゼクティブアドバイザーを中心としたナレッジネットワークの構築に取り組んでいる。

 現在、エグゼクティブアドバイザーは、ベルヴィーヌ取締役副社長で武庫川女子大学客員教授を務める南野美紀氏を中心に、業界で広く活躍する6名で形成されている。

 佐賀大学との共同研究にも取り組む徳留嘉寛氏のほか、CIELの岡野由利氏、大阪樟蔭女子大学の高田定樹氏、武庫川女子大学薬学部の客員教授の神田不二宏氏、化粧品コンサルタントの堀越俊雄氏である。

 経皮吸収や安全性・有効性の基礎研究から、処方、化粧品原料、そして技術マッチングまで幅広い分野の専門家をバランスよく配置している。

 「6名のエグゼクティブアドバイザーと協力し、会員サービスだけでなく色々な取り組みを行っていきたい。10月中にはエグゼクティブアドバイザーによる技術相談の受付を開始する予定だ」(南野氏)

 エグゼクティブアドバイザーによる技術相談の受付は、将来的には有料化を視野に入れているものの、10月からのテスト運用では非会員からも受け付けるほか、相談料も無料となっている。10月下旬より、JCCホームページから申込が可能となる。

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