花王、2021年12月期は増収減益

粧業日報 2022年2月17日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 原材料価格の高騰で減益も営業利益率10%台は死守
  • 化粧品事業は緊急事態宣言後の回復鈍く計画未達に
  • 機能性頼りの考えから決別し、商品と顧客とのリンケージを強化
花王、2021年12月期は増収減益
 花王の2021年12月期連結業績(IFRS)は、売上高が前期比2.7%増(為替影響を除く実質0.3%増)の1兆4187億6800万円、営業利益が18.3%減の1435億1000万円、税引前利益が13.8%減の1500億200万円、親会社の所有者に帰属する当期利益が13.1%減の1096億3600万円となった。

 2020年に発生した特需の反動や、原材料価格高騰の影響を受け厳しい業績となったが、花王らしいDXを進め、ヒット商品やシェア向上など一定の成果も見られた。また、戦略ブランドへの集中投資や構造改革、基盤づくりを着実に進めた。

 売上面では、化粧品事業でインバウンド需要消滅、市場回復遅れの影響を受けたが、トイレタリー事業で複数のリーディングブランドにてシェア向上が図れ、ケミカル事業で殺菌・洗浄用途などの油脂誘導体製品が堅調に推移した。

 営業利益は、原材料価格の高騰で約160億円のマイナス影響があったほか、将来の成長に向けた戦略転換のための構造改革費用約71億円(ベビー用紙おむつ事業の減損損失45億円、棚卸資産整理損25億円)を計上したこともあり、2ケタの減益となった。なお、営業利益率は10.1%(2.6P減)と2ケタの水準を維持している。

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