敏感肌女性のマスク肌荒れは普通肌女性の約3倍 ナリス化粧品調査

訪販ジャーナル 2022年7月25日号 4ページ

2022年7月25日 12時00分

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 ナリス化粧品は、5月23日~6月6日にかけて、全国20歳~59歳の女性2001名を対象に、敏感肌女性のコロナ禍における肌の意識調査を行った。コロナ禍により、多くの人がマスク着用を余儀なくされてきたが、特に敏感肌の女性にとっては、マスク着用による不快症状・ストレスが大きいことが明らかとなった。



 まず自身の肌質について尋ねたところ、「普通肌」(29.3%)、「わからない」(9.8%)、「答えたくない」(1.1%)を除くと59.8%となり、全体の約6割の女性が、症状の出る時や敏感肌の部位は異なるものの、「敏感肌」であると答えた。

 年齢別に見てみると、20代前半では「普通肌」と答えたのが17.5%にとどまり、66.2%が「何らかの敏感肌」であると答えた。最も重い症状の「顔も身体も敏感肌」と答えた割合も23.6%と最も多かった。年齢を重ねるにつれて、「普通肌」と答える割合が上がり、「顔も身体も敏感肌」と答える人の割合が減っていくことがわかった。

 敏感肌の部位で見ると、全ての世代で「顔のみ敏感肌」と答える女性が「身体のみ敏感肌」と答える女性よりも多く、平均すると約2.5倍程度だった。また、「季節や体調によって、顔も身体も敏感肌」と答える女性は、若年層の方が少なく、年齢を重ねるほど、増えていく傾向があることがわかった。



 次に、現在の日常的なマスクの着用頻度を尋ねたところ、全体では「週に6~7日間つけている」と答えた女性が67.3%と圧倒的だった。



 マスクをつけていると答えた女性に、マスクをつけている時の肌であてはまるものを複数選んでもらったところ、「あてはまるものはない」(27.6%)が最多で、肌に変化はないと感じている女性が3割弱だった。そのほかには、「むずむずする」(21.9%)、「かゆみがある」(20.4%)、「ニキビ・吹き出物ができる」(19.8%)、「肌荒れしている」(19.3%)など、こまごまとした症状について、あてはまる女性が多いことがわかった。

 肌質別に掛け合わせると、マスクを着用しても肌に変化がなかったのは「普通肌」の女性で44.5%だった。一方、症状が最も重い「顔も身体も敏感肌」の女性では12.8%、「季節や体調によって顔のみ敏感肌」の女性では11.3%にとどまった。

 つまり、普通肌の女性と比較すると、3倍以上、何らかの不快な肌の変化や症状を感じていることがわかった。具体的には、「かゆみがある」(37.5%)、「肌荒れしている」(32.4%)、「むずむずする」(30.1%)という回答が多かった。



 現在使用しているスキンケア品の満足度については、「まあまあ満足している」女性が約半数(47.0%)となった。肌質別で最も満足しているのは、「普通肌」の女性で6割強(63.8%)が満足していた。一方、敏感肌の女性は約4割の女性が「満足していない」と答えた。「全く満足していない」と答えた女性は敏感肌に多く、「季節や体調によって敏感肌」(11.3%)、「顔も身体も敏感肌」(10.5%)と1割を超える女性がスキンケア品に「全く満足していない」こ
とがわかった。

 年齢別でスキンケア品の満足度を確認したところ、「満足している」との回答が50代後半のみ6割を超えるが、それ以外の世代では、すべてが約5割だったことから、スキンケア品の満足度は、年齢層でなく、肌質によるものであることがわかった。



 週に4日以上マスクを着用している敏感肌女性984人に、マスク着用によって、肌の症状に影響があったかどうか尋ねたところ、「とても悪化した」(10.3%)と「まあまあ悪化した」(40.7%)を合わせると、半数を超える女性が、日常的なマスクの着用により、敏感肌の症状が悪化したと答えた。
 
 年齢別では、若年層の方が「悪化した」と答える割合が高く、20代前半では70.1%と、7割を超える女性が悪化したと答えた。高齢層になるほど「悪化した」人の割合が少なくなり、40代を超えると、「悪化した」と答える人よりも、「変わらない」と答える人の方が多い結果となった。



 敏感肌で、スキンケアをしていると答えた女性984人に、新しいスキンケア品を購入する際の気分について尋ねたところ、最も多かったのが、「肌の調子がよくなることを期待する」(80.1%)で、続いて「自分の肌に合うかどうか心配だ」(80.6%)となった。「きれいになりたいとワクワクする」は72.2%だったことから、きれいになりたいとワクワクする気持ちよりも、「肌に合うか心配だ」と感じる女性の方が多いことがわかった。

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