近代化学、コロナ禍のヘアカラー事情を調査

粧業日報 2022年6月3日号 5ページ

カンタンに言うと

  • セルフカラー派は4割、半数以上が悩み・不安を抱える
近代化学、コロナ禍のヘアカラー事情を調査
 近代化学は、コロナ禍のヘアカラー事情を把握すべく、4月18~19日にかけて、全国20~60代の男女1022名を対象に「ヘアカラー」に関する実態調査を行った。

 まず、ヘアカラーの使用経験を尋ねたところ、6割以上が「現在している」(40.7%)、「過去にしていた」(24.3%)と回答した。

 ヘアカラーの頻度は、「2~3カ月に1回程度」(38.6%)が最も多く、「1年以上ヘアカラーしていない」(26.0%)、「月に1回以上」(18.2%)、「4~6カ月に1回程度」(13.0%)、「1年に1回程度」(4.2%)が続いた。

 ヘアカラーする場所を尋ねたところ、「美容室・理容室(変わらない)」(50.2%)が最も多く、次いで「自宅(変わらない)」(41.1%)と続き、9割以上がコロナ禍前と行動が変化していないことがわかった。

 使用するヘアカラーの種類(複数回答可)を尋ねたところ、「ヘアカラー剤(2剤式のもの)」(70.8%)と回答した人が最も多く、次いで「カラートリートメント」(22.9%)、「ヘアブリーチ(脱色剤)」(18.1%)が続いた。比較的手に入れやすく、金額もリーズナブルなヘアカラー剤を選んでいるようだ。

 ヘアカラーの購入場所(複数回答可)を尋ねたところ、「ドラッグストア」(79.3%)と回答した人が最も多く、次いで「スーパー」(20.4%)、「インターネット」(14.4%)と続いた。

 白髪について尋ねたところ、「白髪はない」(33.1%)と回答した人が最も多く、次いで「全体的に染めている(2剤式のもの)」(29.5%)、「白髪はあるが染めていない(そのままにしている)」(20.5%)と続いた。

 何色に髪を染めることが多いか(上位3つまで)を尋ねたところ、「ブラウン系」(61.1%)と回答した人が最も多く、次いで「ブラック」(26.7%)、「グレー・アッシュ系」(22.3%)と続いた。

 ヘアカラーの悩み・不満について尋ねたところ、半数以上が「いつも感じる」(15.7%)、「時々感じる」(39.3%)と回答した。その理由(複数回答可)については、「髪がパサつく」(43.7%)と回答した人が最も多く、次いで「色落ちしやすい」(40.9%)、「ダメージ(切れ毛など)」(30.1%)と続いた。

 同社では、今回の調査結果を受け、「コロナ禍でのヘアカラー事情については、コロナ前とほぼ変わらないことがわかった。セルフカラーの需要はコロナ禍前も高く、4割以上の人はすでにセルフカラーを行っており、髪のパサつきや色落ち、ダメージなど半数以上の人がヘアカラーに悩みや不満を抱えていることもわかった。まだまだ課題があるヘアカラー製品だからこそ、多くの人の綺麗な髪を守っていけるように研究を重ね、より良い商品の開発に励んでいくことが鍵となりそうだ」とコメントしている。
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