ライオン中間決算、売上高・利益とも公表数値を達成

粧業日報 2022年8月26日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 原材料価格高騰の影響を強く受けるも値上げ、コストダウンが奏功
  • オーラルケア、ビューティケアが全体を牽引
  • 通期業績は追加利益施策の推進で年初想定を目指す
ライオン中間決算、売上高・利益とも公表数値を達成
 ライオンの2022年12月期第2四半期決算(IFRS)は、売上高が前年同期比6.9%増(為替変動の影響除く実質で4.6%増)の1851億9500万円、従来の営業利益にあたる事業利益が35.2%減の90億9000万円、営業利益が0.8%増の142億6700万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が2.2%増の110億5500万円となった。

 第2四半期の公表数値(売上高:1790億円、営業利益:123億円、四半期利益:90億円)は全て達成し、対前年では増収増益となった。一方、原材料価格の上昇、減価償却費の増加に対してトータルコストダウンや値上げ対応を推進したものの事業利益は減益(計画に対しては増益)となった。四半期利益については、今年1月に連結子会社が所有していた土地の譲渡益を計上したこと等から増益となっている。

 国内事業では、ハミガキ、ハブラシ、住居用洗剤、解熱鎮痛薬において高付加価値品の育成に重点的に取り組むとともに、海外事業では、オーラルケア、ビューティケア等のパーソナルケア分野の拡大、洗濯用洗剤等のホームケア分野の競争力強化に注力。国内一般用消費財において、ハンドソープ、ハミガキ、ハブラシ、解熱鎮痛剤が増収となり、海外についてもマレーシア、韓国が好調に推移し、増収となった。

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