シバハシケミファ、英・アルケミー社の新規原料を発売

週刊粧業 2022年12月5日号 10ページ

カンタンに言うと

  • オイルインジェル処方を素早く調整
シバハシケミファ、英・アルケミー社の新規原料を発売
 化粧品・医薬部外品原料商社のシバハシケミファは、SDGsやエシカルをキーワードに環境に配慮した海外原料の取り扱いを強化している。

 同社の事業開発部が中心となって、日本でまだ取り扱いのない、ユニークな海外原料のリサーチを進める中、このほど英国・ALCHEMY ingredients(以下、アルケミー社)の新規原料で、オイルインジェルエマルションを素早く調製する100%天然成分由来パウダー「INSTATHIX(インスタシックス)」の販売を開始した。

 アルケミー社はサステナブルな天然由来の増粘剤・ゲル化剤メーカーで、これまでにワックスフリーのバーム製剤が可能なキラヤ木由来サポニン「Sapogel Q」、オイルゲル化剤「HIPEGel Oleo C」を販売している。

 「インスタシックス」は、微生物由来のキサンタンガム、生分解性能を持つステアロイル乳酸Na、キャッサバ根由来のタピオカデンプン、海藻由来のアルギン酸Naの天然由来成分4種で構成され、乳化・増粘・製剤安定化・感触向上の1つで4つの機能を兼ね備えている。

 使用可能なpH範囲は5~10で、高い耐塩性と耐エタノール性を保有する。添加量を上げることで、粘度が高まる性質を持ち、処方の安定性向上や粘度上昇も容易に素早く実現する。乳化剤としての単独使用で2~4%、添加剤として使用する場合は1~3%を推奨している。安定性を欠く処方にインスタシックスを推奨濃度の添加により、安定性が向上し、粘度を上げることができる。また、インスタシックスの配合量を固定し、オイル配合量を増やすことによって粘度を上昇させることも可能だ。

 同社は、一部の原料で供給不足が深刻化したことから、「海外原料を中心に、自社で在庫量を増やし、供給の安定化を図っている」(同社)。
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