マーナーコスメチックス、生産性の向上に向けてDXを加速

週刊粧業 2023年2月27日号 13ページ

カンタンに言うと

  • ハラール認証はインドネシアにも対応
マーナーコスメチックス、生産性の向上に向けてDXを加速
 化粧品OEM・ODM事業を展開するマーナーコスメチックスは、エコサート認証とハラール認証を取得するくりこま高原藤沢事業所(岩手県)を核に、海外進出を図る企業との取り引き拡大を図る。

 このほどハラール認証への対応で、マレーシアに加え、インドネシアのハラール認証を取得できる体制を整えた。

 井田勝康社長に今後の成長戦略について話を聞いた。

 ――SDGsを絡めた原料・処方開発に積極的です。顧客の反応はいかがですか。

 井田 前期からアロマ水蒸気蒸留装置を用いて、アロマ精油や芳香蒸留水を抽出し、それらを用いた処方開発をスタートした。

 化粧水などで水の代わりに芳香蒸留水の使用を提案する中で、農業廃棄物など未利用資源を用いたオリジナルの芳香蒸留水を作りたいといった依頼にも対応している。製品付加価値を高める方法として、今後も対応を強化していく。

 ――2022年8月期は増収で推移しました。今期の状況は。

 井田 比較的単価の高いヘアケア製品の受注が引き続き好調だ。昨年は行動制限が大幅に緩和されたが、家でのプチ贅沢やご褒美など巣ごもり需要に対応するアイテムも堅調に推移している。

 今年は世界的に観光・旅行需要の回復も期待されている。円安傾向が続けば国内市場はさらに活気づいてくるだろう。

 ――一方で、製造原価や固定費は増加傾向が続きそうです。どのような対策を行っていますか。

 井田 各工場で行う作業を明確に棲み分けしている。藤沢工場(第1・第2)では、生産効率を重視して充填ラインを活かした生産を中心とし、シュリンクなど手作業中心の仕上げ工程は千葉の本社工場・八街工場で対応している。

 今後も「どうしたらもっと速く作れるか」をテーマにDXを加速させ、生産性向上を図り、開発・製造基盤の強化に取り組む。

 今期は、海外進出を目指す企業へのサポートも強化する。ハラール認証の申請では、マレーシアの認証機関に加え、インドネシアのハラール認証機関を新たに加えた。

 インドネシアのハラール認証を取得する日本製のコスメはまだ少ない。先行企業として市場開拓を目指す企業をサポートしていく。東南アジアへの進出で、ハラール認証は重要になってくる。今後も体制強化に努めたい。
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