日本メナード化粧品は、加齢に伴い血液中に機能低下した赤血球の割合が増加する結果、身体が疲れやすくなっていくことを発見した。また、機能低下した赤血球が増加する一因として、IL-1αと呼ばれる炎症性物質が関与していることも特定した。さらに、唾液中のIL-1α量を測定することで赤血球の状態や疲労状態を推定できる可能性を見出した。
これらの研究成果は、今後の抗疲労研究や疲労回復商品の開発への応用が期待される。
疲労の原因は全身におけるエネルギー産生の低下と考えられており、エネルギー産生に必要な酸素を運搬する赤血球は重要な役割を担っていると考えられているが、赤血球と疲労との関係については不明な点が多い。
今回、年を取ると疲れやすくなる原因を解明するため、加齢に伴う疲労と赤血球の状態について調査した。健常人を対象に疲労と赤血球の状態を解析した結果、高齢になるほど機能低下した赤血球の割合が増加すること、機能低下した赤血球の割合が多い人ほど疲労していることが明らかになった。
また、機能低下した赤血球の割合が増加する原因として、IL-1αと呼ばれる炎症性物質が関係していることを突き止めるとともに、IL-1αは加齢によって増加することも明らかにした。IL-1αには赤血球を生み出す造血幹細胞の機能を抑制する作用があり、新しい赤血球の産生を妨げるため、IL-1αが増えることで血液中に機能低下した赤血球の割合が増加することが考えられた。
さらに、唾液中と血液中のIL-1α量に相関があることも見出した。唾液中のIL-1α量を測定することで、赤血球の機能を推定でき、疲労リスクの予測が可能になると考えられる。
今後は研究成果を、何歳になっても活躍できる社会の実現に向けて、疲労のメカニズム解明や疲れにくい身体を維持するための抗疲労研究に応用していく。
この記事は訪販ジャーナル 2024年7月22日号 5ページ 掲載
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