メナード、霊芝の胞子油に造血幹細胞を増やす効果を発見

訪販ジャーナル 2024年9月23日号 5ページ

カンタンに言うと

  • ケイヒ、高麗人参と組み合わせることで疲労改善効果を確認
メナード、霊芝の胞子油に造血幹細胞を増やす効果を発見

 日本メナード化粧品は、長年研究を続けてきた生薬の1つ「霊芝」の胞子から抽出した油(霊芝胞子油)に、赤血球を作り出す造血幹細胞を増やす効果があることを発見した。さらに、霊芝胞子油にケイヒと高麗人参の抽出物を組み合わせると、造血幹細胞から赤血球の産生が促進されることがわかった。

これらの結果から、この3種の生薬抽出物により体内の造血系を活性化させることで、疲労改善効果につながると期待された。

 同社は、加齢に伴う疲労の蓄積に血液の状態が関係していると考え研究を進めてきた。その結果、血液中に機能低下した赤血球の割合が増加すると、身体が疲れやすくなることを発見した。また、機能低下した赤血球が増える原因として、加齢で増加する「IL-1α」と呼ばれる炎症性タンパク質が、造血幹細胞からの新しい赤血球の産生を妨げており、それが大きく影響していることを突き止めた。

 この研究結果から、根本的な疲労の改善には、新しい赤血球を増やし、機能低下した赤血球の割合を下げる必要があると考えた。そこで今回、新しい赤血球を増やす効果がある生薬の探索を行った。その結果、霊芝胞子油に造血幹細胞を増殖させる効果を発見した。さらに、「ケイヒ」の抽出物に造血幹細胞から新しい赤血球の産生を促進する効果を、「高麗人参」の抽出物にIL-1αの分泌を抑制する効果を見出した。

 この3種の生薬抽出物を3カ月間飲用することで、生体内のIL-1αの減少とともに機能低下した赤血球の割合が減少し、合わせて疲労度が改善することも確認できた。

 この結果は、造血幹細胞から赤血球の産生を促進することによる、新しい疲労改善のアプローチとして期待される。今後は、有効成分の特定を進めつつ、根本的な疲労改善を目指した技術開発へとつなげていく。

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