花王、全身洗浄料の容器に「触覚識別表示」を採用

2015年3月10日 15時00分

花王株式会社(社長・澤田道隆)は、2015年4月に改良新発売する全身洗浄料「ビオレu」ボディウォッシュの容器に、目の不自由な方でも全身洗浄料であることが識別できるよう、新たに「触覚識別表示」を採用します。

容器ポンプの頭頂部と容器側面に「一直線状の触覚記号」を付け、触った感触でシャンプーやリンスと識別できるようにしていきます。まず4月に発売する「ビオレu」ボディウォッシュの7品目から導入を開始し、他の花王商品にも順次導入していきます。

導入の背景

花王は、消費者相談窓口に寄せられた情報を多くの関係部署で共有・解析し、商品の改良などに活かしています。今では一般化した、シャンプー容器の「ギザギザ状のきざみ」もその取り組みから生まれました。「シャンプーとリンスの容器が紛らわしい。形を変えてほしい」「洗髪時、目をつぶっていても区別がつくとよい」「目が不自由なので容器に工夫をしてほしい」といった要望を反映し、花王は、シャンプー容器にギザギザ状のきざみを入れてリンスと識別できる工夫を施しました。1991年に、その第1号となる商品を発売し、その翌年には、花王のシャンプー全商品に、ギザギザ状のきざみを入れました。その後この改良は、ユニバーサルデザインとして日本工業規格(JIS)の標準となり、現在では、業界各社のほとんどのシャンプーにギザギザ状のきざみが入っています。

このように、シャンプーの触覚識別表示については日本工業規格(JIS)で規定されていましたが、2014年5月、昨今使用率が増加している全身洗浄料についても、シャンプー及びリンスと識別するための規定が追加されました。シャンプーのギザギザ状のきざみに対し、全身洗浄料には「一直線状の触覚記号」(通称:ライン)を付加することが推奨されています。

花王は、全身洗浄料の触覚識別表示に関するワーキンググループにも参加し、容器の試作などの分野で関わってきましたが、2015年4月発売の「ビオレu」より、実際に「一直線状の触覚記号」を付加した商品の発売を開始します。以降も、順次他の花王商品で導入を図っていきます。

花王は、特別に意識しなくても、使いやすく、安心して使っていただけるユニバーサルデザインを通じ、多様なお客さまが商品やサービスに愛着を持って、永く使い続けていただけるよう努めていきます。


<日本工業規格(JIS) S0021「高齢者・障害者配慮設計指針-包装・容器」における洗髪料及び身体用洗浄料容器の触覚識別表示について>

●2014年5月20日改正文
「洗髪料の容器には、ぎざぎざ状の触覚記号を付け、身体用(顔面及び頭髪用は除く。)洗浄料の容器には、一直線状の触覚記号を付けることができる」

  • お問い合わせ

    花王株式会社 広報部

    電話 03-3660-7041~7042

※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。

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