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南京の商圏分析~南京商圏実態・南京市概要

1.南京の商圏実態  元来、百貨店業態が少なかった南京であるが、近年は他都市に比べ、著しいスピードで質量ともに伸びている。南京市において最も著名な商圏は新街口商圏であるが、ここ数年、湖南路山西路商圏、珠江路商圏、夫子廟商圏などの発展も目覚ましい。これらの商圏は地下鉄1号線周辺に位置しており、商圏間の移動も便利である。 ①新街口商圏  南京の商圏といえば、新街口というほど、新街口商圏(華南第一商圏)の認知度は南京庶民の意識の中に深く定着している。それは南京市に所在する有名百貨店の60%以上がこの地域に集中し、年間100億元を超える売上があがっているためである。この商圏は地図上でも南京の中心に位置し、百貨店業界においても南京市の中心的存在といえよう。 ②湖南路山西路商圏  山西路は新街口に次ぐ商圏であり、新街口と違い、数年前までは百貨店はほとんど存在しなかった。代わって伝統的販売市場が庶民をターゲットとして日用品を取り扱っていたが、昔の南京において新街口以外の唯一の商業街であった。また、南京の名所旧跡である玄武門、玄武湖公園などと近いことから、観光のついでにショッピングする場所としても恵まれている。 ③珠江路商圏  珠江路は北京の中関村市場(IT製品)と肩をならべ、専門サイトが出るほど、元来IT製品の専門販売市場として知られており、数百のIT製品専売店が展開されていた。百貨店とも無縁のようだが、近くには100年以上の歴史を持つ南京大学、東南大学などの名門大学、そしてIT系関連企業が多いため、学生やホワイトカラーなど若世代に対する集客力は高い。 ④夫子廟商圏  中国古代の教育家である「孔子」を祀る場所として名づけられたのがその源であり、また古代の学校である学宮や拳試験場である江南貢院、皇族住居の遺跡など数多く残っており、現在は南京の旅行スポットとして年間数百万人の観光客が訪れている。 2.南京概況  南京市は江蘇省の省都であり、西安、北京、洛陽とともに、中国の四大古都という名を有している。かつては三国・呉、東晋、南朝の宋・斉・梁・陳(総称して六朝という)、十国の南唐や明の首都であり、そして孫中山が建国した中華民国の大統領府も南京に設置された。そのため、歴史的名所旧跡は今も多数(四十八の特色景色がある)残っており、情緒豊かな南京文化を醸し出している。
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