【週刊粧業2013年10月7日号13面にて掲載】
はじめまして。化粧品企画のコンサルティングをしている廣瀬と申します。連載第一回目の今回は、『××しながら○○できる商品』というヒットの法則をとりあげます。
まず、隙間的ヒットを狙えそうなメイク商品は「アヴァンセ ジョリ・エ ジョリ・エ 2Way アイブロウ」(全2色各1200円、2013年9月4日発売)。美容液成分配合で、ペンシル+パウダーが1本になった2ウェイタイプの「眉毛ケアしながら、自然な太眉を描けるアイブロウ」です。最近は、ナチュラルな太眉が流行中。そんなトレンドをしっかりキャッチして、まつ毛美容液が有名なブランドだからこその強みを生かし、トレンドメークに敏感な層にアピールできそうです。
続いては、『美白も小じわケアもできるスキンケア』。「クラシエホームプロダクツ肌美精 薬用美白&乾燥小じわケア 化粧水」(180mL他3品、すべてオープン価格、2013年9月17日発売)です。肌悩みはどれか1つということはなく、あれも気になるこれも気になるもの。今までは美白なら美白、小じわなら小じわ、とそれぞれ対応するシリーズを展開するのが一般的でしたが、2つのトラブルケアを同時に叶えることは当たり前になりつつあります。
中価格帯スキンケア市場では、コーセーのアスタブランシリーズが「ハリも美白もケアできるスキンケア」としていち早く訴求していましたが、2013年はその流れが低価格スキンケアに浸透したというわけです。この流れの背景には、消費者には、単一の効果訴求では響かなくなっていることがあります。理由のひとつに、1本で何役もの効果をうたうオールインワンケアがブームになっていることが考えられます。
廣瀬知砂子
女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント
実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。
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