第39回 ネーミング技の○○

【週刊粧業2017年4月24日号5面にて掲載】

 現在ベースメーク市場において、BBクリームやCCクリームは、定番化しています。これらは、一言で言えば、日やけ止めや化粧下地不要のライトファンデという位置づけです。定番化というと聞こえがいいですが、コモデティ化して激戦状態とも言えるでしょう。ちょっと高めの価格帯のブランドなら、BBやCCというより、新しいファンデとして訴求する方が引っかかりがあるかもしれません。

 「イプサ リラックスデイ ファウンデイション」(全3色 各20 ml 4000円、3月1日発売)は、リラックスデイというコンセプトがそのままネーミングになっています。休日用、リラックスしたい日用といわれると、心地よさそうなつけ心地・仕上がりというイメージがパッと思い浮かびます。

 名前にするだけではなく、品質面でも、肌が呼吸しているかのようにストレスのないつけ心地で、うるおいバリアサポート成分やイオンバランスを整える肌あれ防止スキンケアパウダー配合などのこだわりがしっかりある商品です。

 ネーミングが本当に大切だという例は、まだまだあります。低価格帯も見てみましょう。

 「pdcピディットいろみずチーク」(全3色各10 ml 1200円、 2月27日発売)は、透明感のあるほどよい発色のウォーターチーク。「いろみず」や「花しずく成分」など、おままごとっぽいワード遣いが、可愛らしくピュアなイメージに結びついています。

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廣瀬知砂子

女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント

実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。

http://www.beautybrain.co.jp/

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