2010年5月、中国・上海で中国美容博覧会(上海CBE)が開催された。
15回目を数えるこのイベントには、 化粧品はもちろん、 原料、 包装材、 OEM加工、 流通に至るまで、 ビジネスチェーンに関わる企業群が網羅的に集う。
化粧品ブランドとしては資生堂、 コーセー、 伽藍 (JALA)、 鄭明明など、 中国市場の主流を映す約600社が参加。4年連続で1年前から予約が埋まったという包装設備コーナーには、 嘉興、 怡興といった一流メーカー約400社がブースを並べた。
ここを見れば中国化粧品業界の全貌を把握できるという評判もうなずける、 規模と顔ぶれだ。
中国美容博覧会(上海CBE)、
世界74カ国・地域から約20万人集結
公表データによると出展社数は約1300社、 展示面積は約7万6000㎡、 来場するバイヤーは世界74カ国・地域から約19万7500人。 万博開催年ということもあるのだろう、 いずれの数字も過去最高を更新したという。
海外からの出展の多さも目を引いた。 21社を擁して初めて参加したフランスのほか、 米国、 日本、 韓国、 イタリア、 スペイン、 ブルガリア、 シンガポール、 タイなど、 参加国は19カ国・地域と幅広い。 中でも意気込みを感じたのが、 10年連続で参加している韓国だ。 そのブースは実に128と、 昨年より10%も増えた。
来場者の40%は卸売業者・代理店が占め、 以下、 百貨店などを含む小売店、 美容院・ヘアサロンのオーナー、 化粧品メーカーの担当者と続く。 業界の現状視察もさることながら、 関連企業との商談や情報交換も彼らの重要な目的だ。
主催者は特に海外からの出展メーカーに対して、 バイヤーの斡旋や販路開拓のためのコンサルティングなどのサポートサービスを提供していた。 欧州の化粧品関連技術の最新成果を発表する中欧化粧品技術交流会、 百貨店と化粧品メーカーの交流を図る上海百貨卸業フォーラムなど、 多彩なイベントが行われていたこともつけ加えよう。
会場を見て印象的だったのは、 中国化粧品市場のダイナミズムだ。 これまでは少なかったユーザー人口が急激に増加しているという意味では確かに発展途上だが、 業界のトレンドは先進国と変わらない。 未成熟と最先端が渾然と同居しているがゆえの活気を感じた。
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