資生堂、グルジアでの化粧品販売を2010年10月より開始

粧業日報

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  • 日本の化粧品ブランドでは初進出、接客に強み持つ7店舗からスタート
資生堂、グルジアでの化粧品販売を2010年10月より開始

 資生堂は2010年10月より、日本の化粧品ブランドとして初となるグルジアでの販売を開始し、新規市場への事業拡大を進める。

 同国の高級化粧品販売において実績のある代理店「プレステージ社」を通じ、欧米市場を中心に資生堂が長年培ってきたプレステージマーケティングを展開し、全世界共通の高級化粧品グローバルブランド「SHISEIDO」のメークアップ、スキンケアなどを販売する。

 まずはプレステージ社が経営する化粧品系列小売店約20店舗のうち、高級スキンケア製品のカウンセリング販売を得意とする7店舗からスタート。きめ細やかな対応で愛用者の拡大を図っていく。

 同社は、「日本をオリジンとしアジアを代表するグローバルプレイヤー」を目指し、2008年に現3カ年計画をスタート。なかでも海外事業においては、「新規市場への事業拡大」と「既進出市場の強化」に注力している。2010年は、5月下旬にモンゴル国へ、続いてバルカン半島の3カ国にて、7月のアルバニア共和国を皮切りに、8月にコソボ共和国、9月にマケドニア共和国へ進出を果たすなど、積極的な新規市場への参入を進めている。

 新たに参入するグルジアは、ヨーロッパと南西アジアの交差点に位置し、北部をカフカス山脈によってロシアと、西の国境は黒海の東岸と、南部をトルコ、アルメニア、アゼルバイジャンと隣接しており、現在は原油と天然ガスのパイプラインとしての役割が注目されている。

 2010年に入り、経済成長率は再び上昇の兆しが現れており、なかでも化粧品市場は前年比で15%の成長率を示すなど、今後も経済基盤の安定化とともに、さらなる高級化粧品の需要が拡大することが期待されていることから、今回の販売開始に至った。

 これにより、海外での資生堂化粧品の販売は、世界78の国と地域(日本含む)、欧州地域では44カ国に拡大する。なお、NIS諸国のなかでは1998年よりロシア、2002年よりウクライナ、カザフスタン、2009年よりアゼルバイジャンでの資生堂化粧品の販売を開始しており、グルジアは5カ国目となる。

 〈代理店概要〉
 会社名=プレステージ社▽所在地=グルジア、トビリシ▽代表者=ザザ アサニゼ氏▽事業内容=グルジアの高級化粧品の輸入・卸、化粧品の小売販売業

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