化粧品OEMのトレミー、東南アジア全域を視野に販路・生産拠点の開拓へ

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化粧品OEMのトレミー、東南アジア全域を視野に販路・生産拠点の開拓へ

 化粧品OEMのトレミーは来夏を目途に、中国の現地法人「トレミーチャイナ (仮称)」を立ち上げ、中国展開を希望する取引先からの問い合わせに素早く対応できる体制を整える方針だ。

  「2008年9月1日より、 中国への輸入化粧品の審査許可が衛生部からSFDA (国家食品薬品監督管理局) にかわり、 企業規模の大小に関わらず販売認可がおりない状況が続いている。 今冬以降は、 徐々に認可の動きが出てくるだろうと言われているが、 現地にいなければそういった情報も入手できない。 中国に法人を作りながらSFDAや中国との関わり、 すでに中国進出を果たしている同業者とどうコミュニケーションを図り現地で展開していくか検討していきたい」 (鈴木社長)

 また、 中国を拠点にしながら近隣諸国とのビジネスも積極的に開拓していく構えだ。 中国の化粧品市場は魅力的であるものの、 政治的な見通しの不透明さや法整備の遅れ、 日中関係など、 リスクも小さくない。

 そのため各企業は、 中国市場からベトナム、 インドネシア、 タイ、 マレーシアなど東南アジアに生産拠点、 販売拠点を移す動きが鮮明になっている。 そうした中、 同社でも中国を拠点に隣接した国々とどういったビジネスを展開できるのか来年1年間かけて調査を進めたいという。

  「例えば、 日本から直接販路を築きにくいロシアなども、 中国を拠点とすることで上手く取引できる方法があるのではないか。 欧米諸国をはじめ世界的に注目を集めているインドも中国の隣接国で、 中国を拠点にインド市場を開拓していくといったことも考えている」 (鈴木社長)

 このほか、 中期的には東南アジアに拠点を設けるといった構想もある。

  「現地の化粧品の製造許可を持つ企業から合弁企業を立ち上げようという話もある。 当社が東南アジアでどんな仕事をしていけるのか、 パートナー企業にどう協力していけばいいのかといったことを固めながら、 合弁にするのか、 独自で立ち上げるのか、 今後3年以内に見極めたい」 (鈴木社長)

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