エトワール海渡、毎日のお手入れに「伊豆利島椿油」シリーズ

　ナチュラルや自然派などの化粧品に対する注目が高まる中、日本で古くから親しまれてきた椿油が見直されている。椿油には人の皮脂に近いオレイン酸が豊富に含まれており、酸化しにくく、自然な形で髪の毛や肌を保護してくれるという特徴を持つ。

　エトワール海渡では、そんな自然の恵みに着目し、伊豆利島の椿油を使った商品を10年程前から取り扱っている。現在は、石けんやハンドクリーム、本つげブラシなど多彩なアイテムが揃う。

自然の恵みを蓄えた椿の実を贅沢に使用

　エトワール海渡が採用する椿油の産地である利島は、伊豆七島のうち周囲8キロともっとも小さく、手つかずの自然が残る離島だ。江戸時代にはお米の代わりに椿油を納めてきたというほど、その土地で古くから生産されてきた歴史があり、現在でも椿油は全国シェアの40％を占める島の特産品となっている。

　地理的な背景から、農薬を使わない栽培方法が主流となり、今でもその農法が踏襲されている。また、成熟した椿の実の収穫も、ひとつひとつ手作業で行われている。

　同社ではそうして丹念に心を込めて作られた椿の実から、さらに質のよい椿の実を厳選。一番搾りを、最新の設備を有した工場で、独自の伝統製法で精製した椿油を採用している。

　「日本で流通している椿油には、大陸で採れる唐椿と日本で採れる藪椿に大別できる。当社の製品は、伊豆利島で採れた有機栽培の椿の実を100％使用した高品質の椿油を使用している」（商品部第6部課長塩見好一氏）

「椿油」は安定した人気便利なスプレータイプ発売

　貴重な純国産の椿油を使用した「伊豆利島椿油」は、 2001年から発売を開始。現在、全部で9アイテムがシリーズで揃う。椿の花を象徴的にあしらった高級感のあるパッケージも印象的だ。

　主力商品の椿油は、保湿力に優れ、長時間乾燥せず艶やかな髪を保つことができ、自然の素材でありながら効果を実感できる商品として安定した人気を誇る。

　「発売時は『椿油ノーマル』タイプと、更に精製・脱臭の工程を加え、髪だけでなくスキンケアにも使える『椿油上質』タイプの、 2種類の椿油からスタートした。当初はボトル式のみの販売だったが、お客様から『1回に使う分量がわからない』という要望を受け、その後プッシュ式を開発。ラインナップに加えたところ、適量出せると好評で、人気商品となっている」（営業部課長ファッション館6階フロア長松本達雄氏）

　このほかにも同シリーズでは、石けん、ハンドクリーム、本つげブラシ、スプレーといった多彩なアイテムを揃えている。

口コミで評判の「椿油配合ハンドクリーム」は、スキンケアとアロマ効果にもこだわり、利島の椿油をはじめ各種の天然成分を配合。テクスチャーの伸びがよく、べとつかずしっとりと肌を潤してくれる。また、心地よい自然の香りも特徴のひとつだ。

　「香りの調合には3カ月を費やした。ローズウッドやラベンダー、ゼラニウムなど複数の天然エッセンシャルオイルを配合している」（商品部第6部係長竹下恵氏）

　直近では「椿油しっとりつやつやスプレー」の取り扱いも開始した。髪に薄くまんべんなく吹き付けることができ、より簡単に、より美しい髪へと導く。

　「女性は歳を重ねることによって髪のハリやコシが無くなりボリュームもなくなってくる。スプレータイプであれば適量を髪に噴霧できるので、ボリュームを維持しつつ、髪の毛に艶を与えることができる」（同氏）

　さらに、持ち運びができる点も注目される。

　「スプレータイプは液漏れなどの心配がなく、手を汚さず使えるので携帯用としても使っていただける。紫外線などのダメージから髪を守るだけでなく、長時間保湿が続くのでスタイリング効果も高い。若年女性にも違和感なく使っていただける」（同氏）

　同シリーズではパンフレットやチラシなど販促物を揃え、店頭支援にも力を入れる。スプレーの販売用には12本入る簡易什器も用意した。同社では今後も店頭支援に向けた販促物の充実を図ると同時に、新商品の開発に向けても力を入れるという。

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