ファンケル(本社=横浜市)はこのほど、子会社いいもの王国(東京)が展開している美容商材など日用雑貨の通販事業を会社分割(新設分割)し、同社の特別清算を経て今後の受け皿となる新設会社へ事業を継承すると発表した。
新設「いいもの王国」の全株式はファンケル創業者の池森賢二氏へ1億5000万円で譲渡するほか、ファンケルの「いいもの王国」に対する貸付債権18億5000万円は放棄するとしている。
ファンケルは会社分割と株式譲渡の目的について、経営体質の強化をめざして選択と集中を検討するなか、本案件が両社にとってさらなる成長の足掛かりになると判断したと説明している。
直近3カ年に見る「いいもの王国」の業績は3期連続の最終赤字となっている。いいもの王国は2001年2月、前身の株式会社エヌ・ジー・シー(1962年12月設立)だった当時に子会社化した。買収の背景は池森賢二氏の肝煎りだったとされている。
ファンケルの孫会社となる「いいもの王国」は2月1日に設立し、社長はファンケルの元取締役で「いいもの王国」の社長も務めた田多井毅氏がカムバックする。
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この記事は訪販ジャーナル 掲載
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