桃谷順天館グループのOEM部門であるコスメテックジャパンは、研究開発、企画提案、デザイン、製造技術、海外対応を強化し、顧客の化粧品ビジネスをトータルサポートしている。成功が見える企画提案OEMを強みに躍進を続ける同社の藤本謙介社長に話を聞いた。
――昨年は国内展示会へ久しぶりに出展されましたが反響のほどは。
藤本 近年は桃谷順天館グループとしての強みを活かし、商品のデザイン・設計から入り込んだ企画マーケティング機能を強化している。大手広告代理店とも戦略的パートナーとしてソフトアライアンスを行い、その機能を高めている。
出展したCITE Japanでは、新規性の高い6種の機能性原料を用いて企画マーケティング力を結集させた展示提案を行い、大きな反響を得ることができた。今後も化粧品をビジネスにつなげるコンサルティング企業を目指し、企画提案型のOEM・ODMを推進していく。
化粧品はリピート購買につながる仕掛けが重要で、製品の販促・育成プランまでフォローできる体制を整えている。このことが、取引先企業に成功をもたらし、当社の成長につながっていると考える。前期(2011年11月期)も増収増益となった。最近5年間での平均伸長率も120%を超えており、業界が伸び悩む中、急成長を続けている。
――好調持続に向け、展望は。
藤本 現在、京都大学や関西大学、独立行政法人など産学官連携により、機能性原料の共同研究に取り組み、その成果を企画提案力の付加価値にしている。
また、総合的なコンサルティング機能と高品質な日本製を強みに、輸出を中心に海外市場を開拓している。現時点で取引先企業は14カ国に広がっている。英語、中国語に堪能なスタッフも充実しており、迅速な対応に高い評価を得ている。昨年は国際ビジネスのマッチングを行うアリババから、ベスト・サプライヤーに選ばれ、海外売上げも増加傾向にある。
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この記事は週刊粧業 掲載
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