ノンシリコン・スカルプケアシャンプーの最新動向、新ブランド投入で競争激化

週刊粧業 2012年9月24日号 8ページ

カンタンに言うと

ノンシリコン・スカルプケアシャンプーの最新動向、新ブランド投入で競争激化

 ノンシリコン処方やスカルプケアをうたった高価格帯シャンプーの勢いが止まらない。この市場拡大を主導しているのがジャパンゲートウェイだ。

 「ヌーディオーラ」が先駆的な役割を果たして以降、「リガオス」や「スリーボム」などの新ブランドを次々と投入。さらに、「レヴール」や「スカラボ」といった1000円を下回るブランドも立ち上げるなど、影響力をますます強めている。

 豊富な資金力を背景に、著名人を大量に起用した大掛かりなプロモーションを実施したことで、消費者の間でも関心が高まっている。

 化粧品は低価格化が進み、市場規模も縮小傾向にある中で、こうした利益商材の存在は小売サイドにとってもメリットが大きい。

 一方で、「ブームで終わってしまわないか」(メーカー関係者)といったように、急激な変化の反動を危惧する声も聞かれる。

 また、この数年間でブランド・製品数は急激に膨れ上がり、「市場が伸長するスピードよりも、新製品の投入が多くなっている」(メーカー関係者)との指摘もある。

 こうして競争が激しくなると、必然的にブランド・製品の取捨選択が起きる。

 あるメーカー関係者は「数多くあるノンシリコンシャンプーの1つと見られたときに、プラスαの部分があるかどうかを説明していくことが求められる」と指摘する。言い換えると、〝ノンシリコン〟を前面に押し出した訴求だけでは通用しない時代に突入している。

 ブランドの世界観や製品の機能性、価格、あるいはプロモーションなど、どう差別化を図るかが問われている。

ノンシリコン・スカルプの最新動向・記事掲載企業】
◎ポイントピュール~地場素材活かした製品が直販と卸で愛用者を獲得
◎山川貿易~抗糖化のトリコラシル、天然など育毛素材にバリエーション
◎タングルウッド~トンガ産天然モズクを独自に抽出、フコイダンに髪質改善作用
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