ファンケルは、創業者で名誉会長の池森賢二氏が1月16日付で執行役員として経営の前線に復帰すると発表した。現社長の成松義文氏は自身の意向で相談役へ退き(4月1日付)、代わって2007年3月から2008年6月まで社長を務めた宮島和美現会長が経営トップへ返り咲きを果たす。
ファンケルは異例といえる期中のトップ人事について「化粧品事業のリブランディングを実行し一定の目途をつけることができた」としたうえで、今後は「世界中のお客様と強固な絆を築くことが最重要テーマ」と見据え、実現のため「創業者・池森賢二が経営執行に直接関与できる体制」がベストだとの見解を発している。
一方、社長室広報グループによると池森氏の背をカムバックへと押したのは成松社長で、現社長は「『新しい課題に取り組むうえで私がトップでいいものか』と考えて退任を決意し、(同時に)池森名誉会長へ復帰を要請した」(三澤敬之マネジャー)ことを明らかにしている。年末が近い時期に成松氏が池森氏へ打診し、年明けを待って名誉会長が快諾したという。
また、2009年6月まで代表取締役副社長執行役員だった田多井毅氏も4月1日付で副社長として一線へ再登板する。リブランディングとグローバル化を強く推し進めるファンケルが、手綱取りの部分で時間を巻き戻そうとしているといえそうだ。
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この記事は粧業日報 掲載
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