週刊粧業 2013年4月22日号 20ページ
最近10年間、国内化粧品市場は飽和傾向にあり、本舗メーカーの多くは、日本人の肌質に近いとされるアジア圏において、日本の化粧品に対する潜在需要が高いと考え、グローバル戦略を推進している。
その流れから、近年はOEM、サプライヤー企業なども海外ビジネスを展開する動きも活発になっている。
アジア戦略の中核と見なされてきた中国は、今年に入ってからGDP伸び率が1~2年前に比べ鈍化し、「経済成長はあと10年」とする見方も出てきた。また昨年は尖閣諸島の領有権問題で緊張が高まり、他の国や地域にリスクヘッジをとる企業が増えてきたという。
そこで今回は「チャイナプラスワン」をキーワードに、メーカー2社による海外戦略の最新動向とそれをサポートする企業の取り組みを紹介する。
【記事掲載企業】
◎コーセー~インド製薬メーカーと合弁会社設立し現地最適化によるグローバル化を推進
◎マンダム~インドネシアでキッズコスメに参入、東南アジアやインドでも流通網を拡大
◎岩瀬コスファ~チャイナプラスワンという観点から将来性・親日備えたベトナムに進出
◎アリエ~中国から旋回の動向受け化粧品メーカーが熱視線
◎ケイズ~海外拠点の即応性活かし現地の売れ筋MDを継承
◎モリトモ・タイランド~現地卸が本格テイクオフ加速で今期業績2倍増へ
◎プリアディス・ジャパン~バングラデシュ進出を後押し起爆剤となるすき間産業に狙い目
◎マレーシアハラルコーポレーション~約18億人のイスラム圏開拓にハラル化粧品の認証取得を推奨
◎ノイ~国際見本市に出展する日系企業を支援し、年間200ブースの実績
◎IFFC~各国の薬性チェック体制を整備しタイ軸にアジア戦略の活路見出す
◎オプト~EC支援領域をアセアンまで拡張し通販コスメのグローバル展開を推進
◎ベリカ~中国輸出300品以上の実績糧にアジア全域への低リスク進出支援
関連キーワード
この記事は週刊粧業 2013年4月22日号 20ページ 掲載
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