経済産業省が発表した化粧品出荷統計によると、2012年12月の「ほほ紅(チーク)」は、前年同月比17.8%増(金額ベース)と「仕上用化粧品」の中で最も大きく伸長した。同年1~12月の出荷実績においても、個数は8.2%増、金額は1.9%増と好調だ。
チークに拡大の兆しが現れたのは、一説には2007年とされている。それまではいかに目を大きく見せるかが主流だった目もと強調メークから、自分本来の特徴を活かした「ナチュラルメーク」が徐々に女性の間で注目されはじめ、チークの存在が再認識されてきた。
美容雑誌においてもチークを軸としたメークアップテクニックの紹介が増え、市場は現在まで安定的に伸びている。チークへの取り組みについて、近年の動向をまとめた。(記事詳細はこちら)
無難色のピンクから多色使いの傾向が顕著に
若年層が独創的にチークの固定観念打ち破る
これまでのチークは、いかに肌になじませ自然な発色をつくるかがポイントであり、色味はうすいピンクかオレンジが「無難色」とされてきた。女性は1人1個は持っているとは言え、使い切るまで同じ色を使い続けることが一般的だった。
あるメーカー関係者が分析するに、転機となったのは花王の「ソフィーナ オーブ クチュール」やカネボウ化粧品の「コフレドール」でチークの新製品を発売した頃という。30代後半以降の女性に絶大な人気を誇る女性タレントを前面に打ち出したプロモーションが当たり、チークが一斉に売れ始めた。
これを契機に、それまで「若い女性がつけるもの」という固定観念からチークをつけることに抵抗感があった40~50代の女性を取り込むのに成功したことも、市場成長の起爆剤となった。
このようなまたとない好機に、今度は若年層で動きが出てきた。もともとチークを使うことには抵抗がなく、可愛く仕上げる重要なアイテムと知っていた世代だが、「原宿文化」を彷彿とさせるアイドルの出現により、さらに活気づいた。影響を受けた10~20代前半の女性が独創的なファッションで身を包み、メークも自分なりのアレンジを加えて楽しむようになった。
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