ブランド再構築を推進中のオルビス(本社=東京)はこのほど、従来型のイメージを突き破るコンセプトで売り出した「スリーピングパック 発酵美」(65g2800円〈税込〉)で社史を塗り替えるヒット記録を打ち立て、新しいMDを模索する過程で確かな感触を得ている。
オルビスは昨秋、初めて取り組むスリーピングパックとして「発酵美」を発売した際、2カ月で消化する前提だった6万個が約半月間で完売となって嬉しい誤算に直面した。
以降、手放しで喜べない予想外の欠品に数百件に達する再販の要望を受け、これに対応する形で5月に再投入したところ初回発売時を超える数量の追加分も6月に底を尽くなど、「挑戦」の色合いが濃かった同商品は「社史の中でもエポックメイキングな商品」(ポーラ・オルビスホールディングス広報・IR室 小川洋之課長)に駆け上がった。
ただ、瞬く間の完売に対応した追加販売が半年後とはタイムリーと言い難い側面が見える。これは再販の要望に湧く一方で、韓国の発酵酒「マッコリ」のエキスを使った同商品について折からの領土問題に関連づけて道義を問う数十件の批判が舞い込んでいたことから、慎重にならざるを得なかったという背景がある。
結論を先にいうと、批判を甘んじて受ける中で再販に舵を切ったのは町田恒雄社長だった。国際問題と化粧品販売を同じ土俵で考えてはならないという信念のもと、数百人規模で「発酵美」を待つ顧客の喜びを優先した。
以下、話題性たっぷりだったスリーピングパック誕生の経緯や、批判に揺れる社内を鼓舞して再販をリードした町田社長のアクションなど一連の絵巻を紹介する。(記事全文はこちら)
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