富士経済(東京)が今春に発表した「スキンケア開発トレンドデータ2010-2011」にある項目「エイジングケア訴求スキンケア化粧品」によると、折り返しを過ぎた2011年は市場の総売上規模が4115億円で対前年比0.6%増の成長を見せるものと予測している。
では、エイジングケア化粧品を「調査」という立ち位置から有望視する主体がある一方、製品を送り出すメーカーと愛用者をつなぐ有力メディアはどういった視点で同ジャンルを捉えているものか――。
特集「アンチエイジング化粧品」を取りまとめた今回、市場の現状把握や先行きを占うという狙いを込め、美容分野の発信に定評のあるインターネット総合情報サイト「All About」を運営するオールアバウト(本社=東京、JASDAQ)の鳥居史メディアビジネス事業部編集部MICO・ビューティー領域担当に見解を求めた。
――現在の市場動向や将来性についてどのような見方をしていますか。
鳥居 いわゆる「アラフォー世代」がいろいろな意味で非常に元気です。
こうした現象を裏づける事実として、一部の百貨店がアラフォーに向けた売場づくりをしているほか、不況といわれる雑誌の業界にありながらアラフォー世代を対象にした複数の新雑誌が創刊されています。
巷では「美魔女」という言葉が浸透するなど、40歳前後の女性を取り巻く観点が明らかに変わってきました。
約10年前、「40歳」に抱く印象は「オバさん」または「老けている」といったものでしたが、それが今は根底から変わったといえます。
また、化粧品の外資系大手が行った「アラフォー女性の意識調査」によると、「自分は年齢より(見た目が)若い」と思っているアラフォー世代は全回答者の70%を越え、「年齢よりも下に見られることが多い」と回答した女性は74%に達しています。全回答を通じ、「自分に自信があるし若さに執着がある」という意識を強く感じます。
そうした意識の部分に連動し、エイジングケア化粧品と関係性が深いと見られる要素を同調査から探すと、50%超の「見た目を若く保つために努力をしている」や「若い頃に比べ化粧品を替えている」が60%以上であるなど、若さを保つことに積極的な世代であることが明らかになっています。(記事全文はこちら)
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この記事は週刊粧業 掲載
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