サンスター、看護師向けにハンドクリームを3者共同開発

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サンスター、看護師向けにハンドクリームを3者共同開発

 サンスターは、静岡がんセンターと静岡県産業振興財団ファルマバレーセンターとともに、看護師の手荒れケアを目的としたハンドクリーム「PRO'S CHOICE ハンドクリーム」(30g1500円)を共同開発し、8月27日より通販と病院売店で発売している。

 同製品は、仕事柄1日20~30回と手洗いの頻度が高く、手肌の荒れに悩む看護師の声を活かし、肌の乾燥を抑える成分「セラミド」のうち、人の肌に含まれる割合の高い「セラミド2」「セラミド5」を配合した。

 手荒れは手指の皮膚常在細菌叢を変化させ、病原菌感染を蔓延・助長するリスクがあるという。手荒れケアを行うことは看護師のQOLを向上させるだけでなく、院内感染をコントロールするという目的からも重要で、皮膚の状態を良好に保つことはアレルギーの予防にもつながる。

 そこで、2009年より静岡がんセンター研究所とファルマバレーセンターが中心となり、手荒れケアができ、医療現場での使用に適したハンドクリームの開発に着手した。開発にあたり、看護師約300人の意見を集め使用感について調査。その結果をもとに、高い保湿力があるがべたつかず、直後の作業に影響しにくいこと、ほどよい香りで気分が和らぐことを重視し処方を設計した。この基本処方をもとに、2012年にサンスターが製品化に向けた最終処方を設計し、手荒れを有する一般被験者を対象とした連用試験による有用性評価と看護師を対象とした使用感評価を行った。 
 今回の共同開発では、ファルマバレーセンターが製品のコンセプト開発と共同開発のコーディネートを担当し、静岡がんセンター研究所・地域資源研究部が看護師の要望抽出を行った。また、がんセンターの皮膚科が、看護師を対象とした開発品の使用試験と有用性評価の監修をした。サンスターは製品の処方設計と量産技術開発、安全性評価を行っている。

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