岐路に立つドラッグストアの化粧品販売

週刊粧業 2014年9月29日号 1ページ

カンタンに言うと

岐路に立つドラッグストアの化粧品販売
 業界団体「日本チェーンドラッグストア協会」(JACDS)の調査によると、2013年度のドラッグストアにおける化粧品の売上高は前年度比1.5%減の1兆3268億円と2年連続で前年実績を下回った。

 ドラッグストア市場全体では拡大しているため、伸びる医薬品などとは対照的に化粧品は苦戦している。近年は、特に郊外の大型店が食品を充実させて集客につなげる傾向が目立っており、それに伴い化粧品の売上構成比は低下傾向にある。

 幅広い商品を自由に選べる魅力は徐々に薄れ、PBやカウンセリングなどを通じた独自の付加価値をどう発信していくかが問われている。

PBや限定商品で固定客育成

 消費増税の反動減が8~9月になってようやく回復してきた。ただ、化粧品を巡る情勢は決して明るくないのが現状だ。

 豊富な品揃えの中から自由に商品を選べる利便性を売りにしてきたドラッグストアだが、通販の台頭や価格競争の激化などにより、そうしたビジネススタイルだけでは立ち行かなくなるとの声が関係者から漏れる。

 そうなると、やはりドラッグストアならではの価値やスタイルを、どう生み出していくかが重要になる。

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