ライオンはこのほど、雨水の有効活用啓発を目的として、全国の小・中学生から募集した「雨活アイデアコンテスト2014」の表彰式を平井事業所にて開催した。同コンテストには、4部門計6277点(作文部門1533点、ポスター部門645点、自由研究部門566点、スローガン部門3533点)の応募があり、当日は最優秀作品の受賞者8名(1名欠席)が招かれた。
表彰式で挨拶に立った小竹由紀CSR推進部長は、「今回で4回目を迎え、北は北海道から南は沖縄まで全国各地から作品が寄せられた。その中でも各部門の頂点に立たれた皆さんの作品は素晴らしく、その作品を拝見するとご家族で話し合い、そして先生に指導を受けながら一生懸命雨水について考える様子が伝わってきた」と総評し、「当社の商品は洗剤や歯ミガキなど、水と一緒に使うものが多い。商品を実際に使用される皆さんに水を大切にしてもらいたいという思いから、毎年コンテストを実施している。今回のコンテストで多くの気づきを持たれたと思うので、今後は是非それを大きく育てていって欲しい」と述べた。
作文部門では、一般家庭に雨水タンクと菜園を作り、誰もが簡単に雨水活用に参加できるアイデアを提唱した「雨水を身近に活用する方法」(中学1年生)、夏休みに雨水で上履き洗いのワークショップに参加したことをきっかけに、初めて自分で上履きを洗う様子が綴られた「うわばきあらいがたのしくなるぞ」(小学1年生)が選ばれた。
ポスター部門では、雨集め飛行機が空を飛び、逆さ傘で集めた雨水を虹色の管で町に送り、植物や動物たちが喜ぶ様子が楽しく表現された「雨集めひこうき」(小学3年生)、完成度の高い絵と活字のように整った文字が調和し、審査委員を魅了した「命を育ててくれる雨に感謝したい」(中学2年生)が選ばれた。
自由研究部門では、天気予報の降水確率と実際に傘を使うかどうかを1カ月以上にわたり根気よく調査した「こうすいかくりつとかさ」(小学1年生)、災害対策の視点で雨や川の水を飲料水として使用できるか水質検査を行った様子と、災害時に役立つ簡単な蒸留装置の作り方をまとめた「雨水と水道水のパックテスト」(中学1年生)が選ばれた。
スローガン部門では、「ひろげよう 雨水使った エコ作戦」(小学4年生)、「雨の日は 大地も心も 潤う日」(中学3年生)が選ばれた。
最後に、特定非営利活動法人「雨水市民の会」の山本耕平理事長は、「昨年3月から新たに水循環基本法と雨水利用推進法が制定され、国を挙げて水資源を大切にしていく動きになってきた。日本には『雨』と付く漢字が沢山あるように、昔から日本人は雨と一緒に生活してきた。このコンテストを通じて雨水の大切さを知り、環境について考えを広げるきっかけにして欲しい」と語った。
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この記事は週刊粧業 掲載
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