コーセー、玉川学園でスキンケアや美容価値観に関する講座を実施

粧業日報 2024年9月20日号 4ページ

コーセー、玉川学園でスキンケアや美容価値観に関する講座を実施

 コーセーは、思春期世代の美容実態や美容価値観を探るため、中学生男女516名に対し、インターネット調査を行った結果、中学生の8割以上が「肌悩みが気になる」と回答し、悩みに対し「化粧品や美容手段で解決したい」と考える中学生は6割超に及んだことから、学校法人玉川学園の6~8年生(小学6年生~中学2年生、男女計40名)の児童・生徒に向け、「スキンケア」「紫外線対策」「美容価値観」に関する講座を9月5日・12日に実施した。

 同社では、幼少期からのスキンケアの啓発、児童に向けた感性の多様性を学ぶ体験学習、思春期世代への美容情報提供など、次世代に向けて、健やかな肌づくりと豊かな感性を育む機会を継続的に提供している。近年では、日常的に化粧品を使う思春期世代の子どもが増えていることから、思春期世代の美容実態や美容価値観などをより深く探り、ニーズに合わせてさらなる価値提供につなげるため、中高生男女に向けて調査を実施した。

 その結果、約5割の中学生男女(男子:35%、女子:60%)が「化粧水を使用している」、中学生の5割超(男子:50%、女子:55%)が「外見や肌悩みが原因で、行動や気持ちに影響があった」、5割超の中学生が「外見や肌に対する悩みを誰に相談したらよいかわからない」と回答した。

 同社ではこれらの結果を踏まえ、「思春期の変化に対して行動や気持ちに影響が出ているという客観的な結果が得られた一方で、SNS等の普及に伴い、中学生でも比較的容易に情報が手に入る環境であるがゆえに、受け取る情報の偏りや、間違った情報を素直に受け入れてしまうなどの傾向も見受けられた。悩みが増え始めながらも人に相談しにくくなる思春期世代に向け、外見や肌の悩みの解決手段を提供すること、肌・スキンケアに関する正しい知識を伝えつつ、自分を慈しむことの大切さを理解してもらうことが重要」という結論に至った。

 そこで今回は、調査結果を活かし、学校法人玉川学園の児童・生徒に向け、「スキンケア講座」「紫外線対策講座」「美容価値観講座」の3つの講座を2日間に分けて実施した。

 スキンケア講座では、思春期の肌の特徴や肌に必要なケアに加え、使う目的と選び方、正しい使い方の講義をし、自社オリジナルのスキンケアテクニック「おもいやりメソッド」によるセルフケアを実践した。スキンケアで自分の肌を大切にすることが自分自身を大切にすることにつながるということを伝えた。

 紫外線対策講座では、紫外線による肌トラブルを防ぐだけでなく、シワなどの将来の肌の老化を抑制するためにもUVケアが大切であることを理解してもらうため、日やけ止めの正しい塗り方を伝えた。さらに、日やけ止めは紫外線ダメージを修復するためのエネルギー消費、疲労も軽減することができ、スポーツなどのパフォーマンスの向上が期待できることについて講義した。美容価値観講座では、一人ひとりが望む「きれい」は多様であること、自分の価値観を大切にしながら、他者の価値観の多様性を知り、理解することの大切さを伝えた。

 参加した生徒からは「スキンケアの意識が変わった」(小6男子)、「肌のことを詳しく知れてよかった」(中1男子)、「これからはスキンケアをして肌をいたわっていきたいと思った」(中2女子)等の声が寄せられた。

 今後も自分のために化粧品を選び、自分のために正しくケアをすることが、肌悩みの解消だけでなく自分自身を大切にする心のケアにつながることを発信していきながら、思春期世代のQOL向上に貢献することを目指していく。

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