ライオン、2014年12月期決算は増収2ケタ増益

週刊粧業 2015年3月2日号 2ページ

カンタンに言うと

ライオン、2014年12月期決算は増収2ケタ増益
 ライオンの2014年12月期決算(1~12月)は、国内で消費増税前の駆け込み需要の獲得、高付加価値品の育成に取り組み、海外では中間層の取り込みによる量的成長の確保を図った結果、増収2ケタ増益となった。2015年度は、収益構造改革のための諸施策を推進することで、営業利益、経常利益については2年連続で最高益を目指す。

2014年度は営業利益、経常利益とも
過去最高を更新

 2014年度は、売上高が前期比4・4%増の3673億9600万円、営業利益が14・7%増の124億600万円、経常利益が14・3%増の140億5900万円、純利益が20・8%増の73億6800万円となった。収益面については、商品構成の改善や競争費用の効率化が奏功し、営業利益、経常利益とも過去最高(営業利益(2011年)=111億6900万円、経常利益(2013年)=123億円)を更新した。

 笠松孝安常務取締役執行役員は前期を総括し、「消費増税前の駆け込み需要の取り込みを積極的に行い、新製品・高付加価値品が好調に推移したことで、売上高は153・9億円の増収となり、為替の影響を除く実質伸び率は3・1%増となった。一般用消費財ではオーラルケアと薬品が好調だった。産業用品では業務用洗剤の販売先を病院や介護施設に拡大し、収益性の高い導電性カーボンが伸びたことで、収益性が大幅に向上した。海外は東南アジアでパーソナルケアに注力して量的成長を確保したほか、中国では『天猫tmall』(ネットチャネル)への出店で売上げを伸ばした」と説明した。

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