ハミガキと固形石けんの両軸でOEM事業を展開しているヱスケー石鹸は、美容ハミガキ「ロージーミントハミガキ」(90g550円)が4月の発売以降、配荷店数を増やして順調な出足を見せている。
同品は、天然ダマスクローズウォーターを高濃度に配合し、香りが約30~60分(同社調べ)と長続きする特徴をもつほか、発泡剤(植物由来せっけん、ソープナッツエキス)と清掃剤(炭酸カルシウム、シリカ)も増量するなど新たな処方を採用し、泡立ちや磨き心地も向上させたという。
「大人女子の美容ハミガキ」をコンセプトに掲げ、主に30~40代女性の「自分使い」ニーズに応える狙いだ。
今回は、自社サイトや「楽天」「アマゾン」といった通販に加え、バラエティショップやドラッグストア、量販店での販売にも乗り出している。
バラエティショップでは「ハンズ」と「ロフト」の全店配荷が決定し、ハンズでは特に女性客の多い銀座店で好調な売れ行きを見せているという。
また、直近では大手ドラッグストアチェーンの一部店舗、また北関東を拠点とするホームセンターでも試験的な販売を開始したところだ。店頭での一般流通は初の試みだが、今回は本品とトライアル用のミニサイズ(17g180円)を6本ずつ並べた専用什器を作成したほか、特徴や使用シーンなどの解説が載るリーフレットも配布するなど、趣向を凝らした演出で店頭を盛り上げている。
営業部の中野慶治 係長は、小売サイドなどからの反響について「バラの香りや、今までになかったような女性らしいパッケージや色味が好評」と分析。トライアル品を用意したことも、購買意欲を喚起することにつながったと一定の手応えを口にする。
数週間前からは「モニター調査に協力してもらったアメーバブログのマイスター30人による感想コメントがアップされ始めている」(中野氏)といい、クチコミによる波及効果も狙っている。
さらに、中国・上海への輸出も始まっており、日系ドラッグストアなどで販売しているという。「自然派のハミガキ」を売りに「今後の広がりを期待している」(中野氏)。
中野氏は、「反響次第で秋にボディソープか石けんを出してシリーズ化したい」との構想を明かしたほか、来年1月を目標に薬用ハミガキの開発も進めていくとしている。
一方、これをOEM事業に水平展開することも重要な柱だ。既にバラ園などから石けんやハミガキの製造依頼が舞い込むなど、今後の展開強化へ期待感が高まっている。
この記事は週刊粧業 2015年6月1日号 掲載
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