東洋新薬は、中部大学の芋川玄爾客員教授と共同で、同社の「フラバンジェノール」がシミの原因となる「メラニンカスケード」を遮断する新たなメカニズムをヒトメラノサイトで突き止め、5月29~31日にパシフィコ横浜で開催した第114回日本皮膚科学会総会で研究成果を発表した。
「フラバンジェノール」は、抗酸化機能や血流改善機能など様々な生理活性を示し、美容においては美白やシワ抑制などの機能が確認されている。
今回美白メカニズムとして着目した「メラニンカスケード」は、紫外線によって引き起こされるメラニン生成につながる一連の連鎖反応を指す。同反応はドミノのように一度始まると容易にはとまらず、メラニン生成の指令物質であるエンドリセンの受容体(EDNRB)を介してさらにメラニン生成を助長させ、負のスパイラルを引き起こすという。
そこで同社はEDNRBの発現を抑制するメカニズムを探るため、フラバンジェノールが紫外線を浴びたヒトメラノサイトでどのように「メラニンカスケード」に作用するかを検証し、ヒトメラノサイトにUVB波を照射した時にEDNRBの発現をコントロールする因子を探索するとともに、フラバンジェノールが及ぼす影響を「ウェスタンブロッティング法」で評価した。
その結果、UVB波を浴びた時にメラニンカスケードが働き、細胞内シグナル伝達分子を連鎖的に活性化することで、EDNRBの発現を抑制することが確認された。そして、細胞内シグナル分子(MSKI)の活性化を抑制することで、EDNRBの発現を抑制し、外部からのメラニン生成促進の指令をヒトメラノサイトが受け取れなくすることで、相乗的に美白作用を発揮することがわかった。
同社ではこの研究データをもとに、今後もフラバンジェノールを用いた独自性の高い商品を開発し、拡販に注力するとしている。
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この記事は粧業日報 2015年6月8日号 5ページ 掲載
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