2016年の装身具業界、かつての豪華路線の再来に期待

週刊粧業 2016年1月1日号 75ページ

カンタンに言うと

2016年の装身具業界、かつての豪華路線の再来に期待
 装身具業界は長年、売場縮小が続いていた。しかし景気の上向きやインバウンド消費などから装身具を含む洋品雑貨や小間物の取扱店は増えつつあるようだ。

 円安を踏まえて国内製造を増やすメーカーが出てきており、日本の製造業・小売業が活性化する兆しが見え始めている。

個人販売店は大幅に減少
従業員、販売額とも増加へ

 いわゆるノンブランドのアクセサリーは1990年代後半頃から取扱店が減ったと言われる。その最たるものが百貨店で、アクセサリー売場はブランド品を中心とした構成に変わっていった。

 一方、海外の安価な輸入品が雑貨店を中心に出回り始め、国内メーカーのアクセサリーはブティックやセレクトショップ、専門店など、取扱店が限られてしまった。

 経済産業省の商業統計をみると、装身具小売業(貴金属製を除く)を含む洋品雑貨・小間物小売業は2002年から2014年の12年間で構造が変わっているのがみてとれる。

 2002年は2人以下のいわゆる個人経営的な店舗が多くを占めていたのに対し、2014年になると個人の店は半数ほどに激減、変わりに10名~50名の中規模小売業が増えているのがわかる。個人経営の店は後継者不足や不況で閉店を余儀なくされたところが多かったようだ。

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