花王、弘前大と産学連携で共同研究講座を開設

粧業日報 2016年11月18日号 6ページ

カンタンに言うと

花王、弘前大と産学連携で共同研究講座を開設
 「健康寿命の延伸」をテーマに
総合的なヘルスケア研究へ

 花王は、弘前大学(以下、弘前大)と共同で、「ヒトの健康寿命の延伸に貢献する」という共通テーマのもと、大学院医学研究科内に産学連携の共同研究講座「アクティブライフプロモーション学研究講座」(期間=2016年12月1日~2019年11月30日)を開設する。

 生涯にわたり「動けるからだづくり」を目的とした同講座を開設することで、総合的なヘルスケア研究のさらなる強化、発展を目指す。

 弘前大は、文部科学省が2013年よりスタートした研究開発プログラムCOI(The Center of Innovation)の18拠点の1つで、同大学を拠点とした健康増進プロジェクトが採択されている。そして弘前大学COIでは、青森県の短命県返上と元気な高齢社会の実現に向けた産官学が連携した健康づくりについて研究が進められている。

 こうした中、今回の研究講座は、「ヒトの健康寿命の延伸に貢献する」という共通テーマのもと、その科学的実証および地域、職場における効果を社会実装として検証することを目的に立ち上げられた。

 花王では、COIの中間評価で唯一、最高ランクの「S」評価を獲得した弘前大学COIと共同で、弘前大学大学院医学研究科が進めてきた健康増進プロジェクトのビッグデータを解析・活用することにより、「内臓脂肪測定の導入および内臓脂肪蓄積要因の解明」「内臓脂肪を減らすことを目的とした食事研究の社会実装試験」「老化の予兆因子の探索および生活習慣・環境要因の解明」を進めていく。

 講座概要/教授=中路重之氏(弘前大学大学院医学研究科)、准教授=高橋一平氏(弘前大学大学院医学研究科)、特任教授=桂木能久氏(花王ヘルスケア食品研究所)、客員研究員=片嶋充弘氏(花王ヘルスケア食品研究所)
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