化粧品業界の就職・転職事情、売り手市場が加速、人材確保が熾烈に

週刊粧業 2017年2月13日号 1ページ

カンタンに言うと

化粧品業界の就職・転職事情、売り手市場が加速、人材確保が熾烈に
 厚生労働省が発表した2016年平均の有効求人倍率は、前年比0.16P増の1.36倍で7年連続のプラスとなり、1991年(1.40倍)以来25年ぶりの高水準となった。

 企業の採用意欲は「欠員補充」から「人員増員」へと高まり、求職者優位の売り手市場が一段と加速している。

 依然として異業種からの新規参入が続く化粧品業界では、業界経験者を求める参入企業と、将来のさらなる成長を見据えて採用活動を強化する既存のブランドメーカーとの間で、人材の奪い合いがますます熾烈になっている。

 今特集では、化粧品業界において企業と求職者双方のニーズを汲み取り、最適な人材をマッチングしている業界就職・転職支援企業10社の取り組みを紹介する。

求職者優位の転職市場
採用手法に新たな動き

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」の調査によると、2016年12月の転職求人倍率は前月比0.34P増の2.93倍で、求人数は25カ月連続で調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新した。

 このように、求職者がますます優位に立つ転職市場において、「化粧品業界は以前のようにブランドネームだけで人材が集まりにくい状況にある」(人材紹介会社関係者)のが現状だ。

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