化粧品OEMアンケート調査2017、業績拡大の動きが顕著に

週刊粧業 2017年2月27日号 6ページ

化粧品OEMアンケート調査2017、業績拡大の動きが顕著に
 具体的な経営事情や受注状況がなかなか見えづらいOEM業界の実態を探るため、本紙は年に1度「化粧品受託製造メーカー・アンケート調査」を実施している。今年も全34社から協力を得て、その結果をまとめた。

 業績見通しや商品政策の方針とともに、雇用関連への意識調査を新たに加え、各テーマに沿って解説する。

 ⑴今期の業績見通し
2ケタ伸長が急増

 今期(2016年度)の業績見通しについて質問したところ、「伸長」と回答した企業が22社(64.7%)で最も多く、前回(64.9%)に続いて化粧品OEM各社の好調ぶりが伺える結果となった。

 背景には、大手本舗メーカーや新規参入企業からのアウトソーシングが進行しているほか、訪日外国人客によるインバウンド需要の拡大、さらにはアジア諸国に向けてメイドインジャパンの化粧品輸出が増加していることなどが追い風となっているようだ。

 今期の業績見通しを「対前年比」で聞いてみると、回答29社のうち、増加(見通し)で「10%以上」が13社(44.9%)にのぼり、昨年の4社(16.0%)から大幅に上昇した。

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