グラセル、短納期体制の強化に向け意欲

週刊粧業 2019年1月28日号 3ページ

グラセル、短納期体制の強化に向け意欲
 「真の総合容器会社」を目指し2018年に創立10周年を迎えた化粧品容器会社のグラセルは、全ての化粧品カテゴリーで自社オリジナル容器の開発を強化しており、出展する「第9回化粧品開発展」でも最新容器を中心に様々な要望・ニーズに応える製品ラインナップで来場者を迎える。

 合わせて、グループのグラセル・タイランド(本社=タイ)やパートナー企業の韓国・容器会社の最新容器も展示するという。

 谷村敏昭社長は創業以来、「スピード」を重視した経営で、新規金型の製作投資を継続しながら、タイに化粧品容器の専門工場(グラセル・タイランド)を設立しメーカー機能としてグローバル展開を開始するなど新たな成長戦略を打ち出してきた。事業拡大にともない、売上高はグラセルへ社名変更時の2倍以上に拡大した。

 「トレンド変化が早く、消費者ニーズの多様化が進む時代を迎え、経営もスピードが問われている」

 近年はインバウンドやアウトバウンドによる日本製化粧品の需要拡大傾向に対し、協力工場の生産力増強を目的に設備投資支援を強化している。

 「業界の好景気に容器の供給体制、納期がなかなか追いつけず、迷惑をかけているという気持ちでいる。何もしなければ、今の状況は一向に改善しない。設備の投資支援は『自動化』と『省人化』をキーワードに加速することはあっても、緩めることはない」

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