化粧品容器の企画開発・製造・販売を行う武内容器は、顧客からの要望として近年増えている小ロット受注への対応施策として導入した「セレクション容器」の提案が好調に推移し、新客獲得に成功している。
品質の安定性、納期の確実性を重視した国産容器を品揃えし、100個からの出荷に対応するサービスで、「異業種や新製品開発を行うラボ(研究所)からの受注も増えている」(武内裕之取締役部長)など新たな価値提案への手応えを掴みつつある。
また、近年注力している自社容器の開発においてはこのほど、飽きのこないベーシックなフォルムが特徴の「ルナ」シリーズから、需要が未だに衰えないオールインワンジェル向けのクリームジャー「LNP」シリーズを追加した。
LNPは、肉厚PETを使用し、着色・塗装など多彩な加飾性にすぐれており、カスタマイズして高級感のあるオリジナル容器(1000個~)を作ることができる。
さらに同社は「大手メーカーのBBクリームへの参入や、ロクシタンなど外資系ブランドを中心とするオーガニック化粧品などに採用され、ニーズが高まっている」という「ラミネートチューブ」の需要増に期待を寄せ、各種サイズを豊富に取り揃えている。ラミネートチューブは、内側にアルミがついているため、遮光性にすぐれ、資材コストを安く抑えられるなど、コストパフォーマンスの高い商品づくりが期待できるという。
「これまで万単位の大ロットでの受注が一般的とされていたが、今後は小ロットに対応する企業は増えてくる。当社も小ロットのラミネートチューブを求める企業向けに提案できる体制をしっかり整えていく。また、ナチュラル・オーガニックの流れで言えば、アルミボトル缶を使った化粧品が再評価され始めた。数年前までオールドファッション的なイメージを持たれ、やや敬遠されていた容器だが、アルミボトルにラベルを貼り付けただけのシンプルな印象が、ナチュラル・オーガニック化粧品のイメージにマッチングするという見方がされるようになっている。品揃えを充実させ、顧客への提案幅を広げていきたい」(武内取締役)
今後は、トレンドを踏まえた提案はもちろん、流行を先取りした情報の発信も欠かせないため、提案力の強化をさらに図っていく方針だ。
「自社HPへの問い合わせでは、仕掛けが成功したブランド・商品と同様の容器を使いたいといった希望が多い。自ら仕掛けようという本舗メーカーが減ってきた印象がある。今流行っている容器のバリエーションを増やしていくとともに、容器のプロから見た『これから流行る・流行りそうな容器』を仕掛けの情報として発信し、新たなトレンドを生み出す提案につなげていきたい」(武内取締役)
この記事は週刊粧業 2012年5月28日号 14ページ 掲載
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