フェイスラボ、2019年は「5S」の徹底で現場力の研鑽へ

週刊粧業 2019年2月25日号 9ページ

フェイスラボ、2019年は「5S」の徹底で現場力の研鑽へ
 フェイスラボは、化粧品・医薬部外品から健康食品まで様々な価値を幅広く提供できる特徴を活かし好業績を続けている。

 朝比奈謙太社長に、ここ数年のトピックスや成長戦略、今後の方向性について話を伺った。

 ――ここ数年の主なトピックスについてお話いただけますか。

 朝比奈 当社では、品質・管理体制を高める取り組みの一環として、2018年3月に化粧品GMP(ISO22716)を取得した。また、世の中にない新しい価値を持った製品を生み出すべく、大学と連携した原料の開発を行っている。

 アルバローズという希少性の高いバラの抽出エキスの化粧品への活用を目指し、複数の大学と連携し、肌への効果効能を検証してきたが、抗酸化や酸化ストレスによるコラーゲン減少抑制等でエビデンスが得られたことから、昨年のIFSCCでポスター発表を行った。

 外資系有力メーカーで素材の採用について検討が始まっており、今後は製品としてのOEM供給を目指していく。

 ――成長戦略についてはいかがですか。

 朝比奈 さらなる企業成長を図る上では、中国市場の攻略が欠かせない。

 これまでは天猫国際での販売代行を行い、一定の成果を収めてきたが、さらなるビジネスの拡大を図るべく、現地法人で国家食品薬品監督管理総局(CFDA)の輸入化粧品衛生許可証明書の取得に取り組み、中国向けの輸出・販売サポート体制のさらなる充実を図っていく。

 ――自社の強みをどう進化させていきますか。

 朝比奈 自社の強みは、顧客からのリクエストに対して真面目に一生懸命対応する姿勢であり、それを一言で言い表すならば「現場力」になる。

 これまでも工場見学の際に社内美化についてお褒めの言葉をいただくことが多かったが、今年度は「5S」の徹底を強力に推し進めることでPDCAをきっちり回せる組織をつくり、「現場力」をさらに引き上げることで、品質力やスピーディな対応力に磨きをかけていく。

 ――今後の方向性は。

 朝比奈 会社を構成する「スキル」「モチベーション」「ベクトル」のうち、最も大切な要素は「ベクトル」であり、お客様のため何ができるのかを常に念頭に置き、より一層のレベルアップを図っていきたい。


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