ライオン、「キレイキレイのまち坂出」プロジェクト第2期協定を締結

粧業日報 2019年3月5日号 4ページ

ライオン、「キレイキレイのまち坂出」プロジェクト第2期協定を締結
 ライオンは2月14日、香川県坂出市と共同で取り組んでいる社会貢献活動プロジェクト「キレイキレイのまち 坂出」(2014年1月29日~2019年3月31日)の経過報告会と、プロジェクト第2期(2019年4月1日~2023年3月31日)の協定調印式を香川県坂出市役所にて開催した。

 ライオンでは、坂出市に同社最大規模のハンドソープ製造工場があることから、同市での活動を実施しており、2014年~2019年の同プロジェクトでは、坂出市とライオン、同社100%子会社のライオンケミカルの3者共同による坂出市民の衛生習慣の浸透・定着に向けた「手洗い」の啓蒙活動を通じて、インフルエンザやノロウイルスの感染予防、学級閉鎖ゼロを目指している。

 プロジェクト開始からの5年間で、3605名の園児・小中学生・教職員が手洗い講習に参加し、6136名の市民が手洗いイベントに参加した。

 その結果、2018年に坂出市民を対象に行ったアンケート調査(n=3986)では、同プロジェクトの活動を認知している市民は前年比3.6P増の76%にのぼった。

 プロジェクトで推進している手洗いのタイミング別実施率調査(n=4016)では、「外から帰ったとき」が83.8%、「トイレの後」が96.1%、「食事の前」が80.7%となっており、プロジェクト認知の拡大と、市民の手洗いへの関心の高さが示された。

 さらに、同プロジェクト開始後から1人あたりのハンドソープ使用量は拡大しており、ハンドソープを使った手洗い行動が増えたことも伺えた。

 2019年4月1日から開始するプロジェクト第2期では、手洗い啓発の継続に加え、口の清潔習慣の向上、浸透に向けたオーラルヘルスケア啓発活動を開始し、第2次坂出市健康増進計画(2015年~2024年)の目標である「健康寿命の延伸」「生活の質の向上」の実現を図る。

 大目標として「生涯にわたって自分の歯で食べよう」を掲げ、達成に向けた小目標として「自分の歯や口の中の健康に関心を持つ」「丈夫な歯と歯ぐきを作る」の2つを設定。「1日3回以上の歯みがき率50%」「小学生(4・5年生)のデンタルリンスフロス使用率40%」「デンタルリンス使用率36%」「歯の定期検診受診率55%」「小学生(4・5年生)のむし歯がない者の割合78%」を目指す。

 オーラルヘルスケア啓発活動では、健康関連の職員をオーラルヘルスケアリーダーとして養成し、オーラルヘルスケアリーダーを中心にハミガキの仕方などの歯科要素を入れた保健指導を行う。

 また、坂出市内にある全ての小学校(11校)が「全国小学生歯みがき大会」に参加することで、歯やハミガキについて学ぶ機会を設ける。幼少期からオーラルヘルスケアを習慣づけてもらうため、保育園や幼稚園、小学校での指導を特に重点的・優先的に実施するという。

 手洗いに関しては、公共施設107カ所への薬用泡ハンドソープの設置や、市民イベントでの「手洗いチェック」、園・小学校へ自主的な手洗い活動のためのツール提供などにより、引き続き啓発活動を行っていく。

 綾宏市長は、「プロジェクト開始から5年が経ち、次の段階に進むことを嬉しく思う。3者がこれまで以上に連携して、『健幸のまちづくり』を推進していきたい」と語り、ライオンの小笠原俊史CSV推進部長は、「市民の皆さまに手洗い習慣がついてきたことは、小さな一歩であるようで実は大きな一歩。皆さまの『well-being』な生活のためにも、引き続き全力でプロジェクトを進めていく」と述べた。
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