コーセー、「先端技術研究所」を本格稼動

粧業日報 2019年7月19日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 研究開発拠点を創業の地・王子に集約、世界に向けた新たなモノづくりへ
  • 小林社長、研究拠点の集約で今までにない商品づくりへ
  • 景観に配慮しつつも、研究・執務スペースを最大限確保
コーセー、「先端技術研究所」を本格稼動
 コーセーは、東京都北区に「先端技術研究所」を2019年3月に竣工し、7月より本格稼働した。価値創出の要である研究開発拠点を再編し、創業の地である王子に集約。広く世界に通用する視点で、斬新な発想やシームレスなコミュニケーションによる新たな独自価値創出と「サステナビリティ」「アダプタビリティ」の要素をもちあわせたモノづくりに取り組んでいく。

 「先端技術研究所」の建設にあたっては、これまで東京都板橋区にあった「基礎研究所」を移転し、「製品開発研究所」と「技術情報センター」のある王子の1箇所に集約させた。「Compact&Swift」としたコンセプトのもと、機動的に、かつ情報・発想がクロスする創造的な研究環境の実現を目指す。

 この再編により、研究施設間の物理的・時間的・心理的距離が近くなるだけでなく、本社のマーケティング部門や販売部門との連携も一層密となり、消費トレンドや顧客ニーズをいち早く捉えた研究開発を加速させていく。

 また、独自のモノづくりにこだわり創業した同社にとって、この地への集約は、脈々と引き継がれてきたよきDNA(職人気質やチャレンジ精神)を伝承・進化させていくことを意味しており、今後は新たな価値創出への化学反応を起こすべく、オープンイノベーションにも積極的に取り組んでいく。

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