花王、ファインファイバー技術を化粧品領域から事業化

粧業日報 2019年11月15日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 応用第1弾はスキンケア、化粧品で早期に売上100億円めざす
花王、ファインファイバー技術を化粧品領域から事業化
 花王は、積層型極薄膜形成技術「Fine Fiber Technology(ファインファイバーテクノロジー)」を具現化する高性能小型ディフューザーを開発した。たった1本の糸から始まる、未来の肌体験「FUTURE SKIN by Fine Fiber Technology」によって、まるで生まれ変わったかのような美しさへの驚きと感動の瞬間に導く。

 12月4日には、応用第1弾として、化粧品領域から事業化をスタートし、花王グループの高級化粧品ブランド「est」(花王)、「SENSAI」(カネボウ化粧品)の新商品「バイオミメシス ヴェール(Biomimesis Veil)」(3品目、美容液:本体1万2000円、レフィル1万1500円、高性能小型機器:5万円、化粧液:8000円〈すべて税抜〉)を投入。高性能小型ディフューザーによりつくられる極薄膜とエフェクター(専用美容液)を組み合わせ、就寝中、肌の湿潤環境を整え続けるといった新たなナイトケアを提案する。

 ファインファイバーテクノロジーの活用は、今回のスキンケアのほか、メークアップ、ボディケア、アートの分野でも検討しており、「化粧品領域の売上目標は早期に100億円を目指す」(村上由泰 執行役員 化粧品事業分野担当)という。

 さらに、医療や治療の領域を目指すことにより、ソーシャルイノベーションに結びつけ、「将来的には事業規模1000億円を目指す」(澤田道隆社長)という。

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