ランクアップ、テレワーク中の病児シッター制度を導入

粧業日報 2020年3月30日号 6ページ

カンタンに言うと

  • 代金を会社がほぼ全額負担、子供の看護をサポート
ランクアップ、テレワーク中の病児シッター制度を導入
 ランクアップは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2月3日より「時差通勤」「テレワーク」を実施する中、3月2日からは「子連れ出社の推奨」、12日からは「テレワーク中の病児シッター制度」(小学2年生までの子供を持つ社員が対象)を導入した。

 病児シッター制度(2020年3月末まで、延長の可能性有)の利用費用は1日あたり約3万円といわれているが、会社がほぼ全額を負担する。社員の負担は1回あたり300円のみで何回でも利用できる。

 コロナウイルス対策として、現在多くの企業がテレワークを推奨する中、子供の体調不良への対応が長期化するテレワークの課題として浮上している。

 実際、低年齢の子供は病気をしやすく、保育園にも預けられず、看病のためママ社員はその度に仕事を休まなくてはならないケースが出てきたことから、その悩みを解決すべく、同社ではコロナウィルス対策として、テレワーク中にも病児シッターを利用できる制度を期間限定で導入した。

 これにより、子供の看病や世話はシッターに依頼することが可能になるため、親である社員は仕事に集中することができるという。

 同社では、仕事と子育てに悩む社員をサポートすべく、8年前から「病児シッター制度」を導入し、子供の突発的な病気の看護等に利用できるようにしていた。

 現在の利用率は約80%で、未就学児を持つ社員25人中20人がこの制度を利用している。この制度の利活用が社内にも浸透し、安心して復職できる環境が順次整備されていることから、同社の復職率はほぼ100%となっている。

 入社11年目の川口真紀氏(38歳)は、「テレワーク中に息子がインフルエンザになったが、どうしても出席しなくてはならないオンライン会議や書類提出の締め切りがあり、病児シッターを依頼した。そのおかげで重要な仕事を終わらせることができ、本当に助かった。自宅でテレワークができても、子供の世話をしながら仕事をすることが難しいのでシッター制度に本当に助けられている。自宅で療養できたおかげで、卒園式にも無事に参加できた」とコメントしている。
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