コーセー、公式Webサイト・ECサイトの機能を大幅に拡充

粧業日報 2020年6月2日号 5ページ

コーセー、公式Webサイト・ECサイトの機能を大幅に拡充
 コーセーは、ecbeing (イーシービーイング)が提供するECサイト構築パッケージ「ecbeing」をオンラインサイト「Maison KOSÉ(メゾンコーセー)」に導入するとともに、レビュー最適化ツール「ReviCo(レビコ)」を公式ECサイトに導入した。

 これまで同社では、ブランドごとにマーケティングを実施していたが、今後の戦略としてブランドを横断した顧客接点の強化、LTV向上施策の展開を中長期戦略として実施することが懸案となっていた。

 こうした中、オンラインサイトについても全ブランドを統合し、オン・オフラインを含めた多角的なアプローチを図るべく、ecbeingの総合デジタルマーケティング基盤を活用することになった。

 EC会員、LINE会員といったさまざまな会員の統合管理やサービス提供が可能となったほか、一部ブランドのEC機能追加やポイントプログラムのスタート、会員の購買行動や導線の分析による商品・記事などのパーソナライズレコメンド、AR・AI技術を使用したメイクアップシミュレーターの提供、化粧品業界初の販売員の声をECに活用するメイク投稿コンテンツの配信などが実現している。

 銀座にオープンした新コンセプトストアでは今後、一方向に発信していた情報を全方位かつ双方向で有機的に結びつけ、利便性の向上を図る。利用者は「Find Your Own Beauty」をテーマに、デジタル技術を活用した化粧や美容に関わる様々な体験を、同社の展開するすべてのブランドから楽しむことができるという。

 一方、「ReviCo」は、EC事業者がレビュー収集キャンペーンのインセンティブ費が不要になる等、レビューを集めるためのさまざまな施策・機能が自動で追加されるクラウド型サービスで、コンバージョンアップや顧客ロイヤルティの向上、返品率の低下など購入促進効果が期待できる。実際、運用で後回しにされがちなレビュー(投稿数)が約3倍となるなど、早くも成果が出始めているという。

 コーセーの担当者は、「リアルショップ、販売員、オンラインサイト、SNSなどお客さまとのすべての接点を、デジタルを駆使して一元管理するデジタルプラットフォームを構築する中で、その中核を担うeコマースのエンジンは非常に重要なファクターだった。『ecbeing』はカスタマイズ性やセキュリティ、開発体制に優れ、当社の考える選定基準をクリアしていたので採用した。大きなトラブルもなくローンチすることができ、今後は美容コンテンツの充実を図り、オールコーセーでブランドを跨いで美を提供できるサイトにしていく」と語っている。
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