かならぼ、コスメに求められる価値感追求とデジタル強化でファン醸成

週刊粧業 2020年7月6日号 15ページ

かならぼ、コスメに求められる価値感追求とデジタル強化でファン醸成
 コスメブランド「Fujiko(フジコ)」を展開するかならぼは、「フジコ眉ティント」のヒットを皮切りに、次々と新たな価値を創出する商品を生み出し、成長拡大している。

 コロナ禍で主要チャネルのバラエティショップの多くは休業したが、Webマーケティングを推進・強化することで新たなブランドの魅力を引き出している。

 吉濱佳奈社長は「変わることがない価値感を追求し、提供し続ける」と前を向く。

 ――「フジコ」ブランドの存在感が年々、高まっているように思います。

 吉濱 会社設立当初は、バラエティショップというチャネル特性を意識しながら、アイテム先行型のマーケティングを進めてきた。

 「眉ティント」(2016年発売)や「同ポンポンパウダー」(17年発売)などにコアなファンがついてきたことで、18年頃より、少しずつだが、「フジコ」というブランドを前に出すPRへとシフトしながら、ブランディングを進めている。

 特に商品ビジュアルにはこだわりを持って取り組んでいる。商品のブランドロゴの位置もマイナーチェンジを行うなど細かな修正の積み重ねが、結果として「フジコ」ファンを増やすことにつながっているのだと思う。

 その実感は、19年2月に発売した「シェイクシャドウ」への反応や反響で一層強まった。

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