花王 2020年第2四半期、減収減益

粧業日報 2020年8月20日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 衛生関連製品が好調も、化粧品の大幅減響く
  • 下期の売上は前年並み以上も、通期業績予想を下方修正
花王 2020年第2四半期、減収減益
 花王(澤田道隆社長)の2020年度(2020年12月期)第2四半期連結業績(IFRS)は、売上高が前年同期比7.5%減(実質4.3%減)の6671億5800万円、営業利益が13.8%減の744億8400万円、税引前利益が13.8%減の737億3000万円、当期利益が11.7%減の506億円となった。

 2020年度は、中期経営計画「K20」の最終年度であり、花王石鹸発売130年の節目の年であったが、澤田社長は上期を総括し「非常に厳しい決算となった。スタート直後に新型コロナウイルス感染症という未曽有の事態に見舞われ、厳しい舵取りを迫られた。特に、外出自粛等で低迷しているメーク品の比率の高い当社は、他の化粧品メーカーと比較し、コロナ禍の影響を大きく受けた」と語った。

 化粧品事業がインバウンド需要の大幅な減少や外出自粛の影響、マスク着用の常態化によるメーク品の低迷を受け、前年を大きく下回る一方、トイレタリー事業は、衛生関連製品(ハンドソープ、手指消毒液、ホームケア製品等)の需要拡大により伸長した。トイレタリーの平均単価は、前年同期比で4P上昇している。

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