ポーラ、「30% Club Japan」に参加登録

粧業日報 2020年8月25日号 5ページ

カンタンに言うと

  • ダイバーシティ推進を強化し、持続可能な社会構築に貢献
ポーラ、「30% Club Japan」に参加登録
 ポーラ(及川美紀社長)はこのほど、「30% Club Japan」(以下、30% Club)に加入した。

 30% Clubは、経営陣における女性比率の向上が、企業のリーダーシップやガバナンス強化、業績の向上につながると考える企業のトップで構成される世界的なキャンペーンで、ポーラは同Clubの掲げるビジョンに賛同する。

 現在、ポーラの女性役員の割合は40%、女性管理職の割合は約30%を占める。意欲と能力のある女性従業員の活躍の場の拡大や管理職への登用など、性別に関係なく、一人ひとりの能力を十分に発揮し、ライフスタイルの変化に合わせた働き方、環境づくりを推進している。

 さらに、全国各地域に存在するビューティーディレクターの数は約4万1000人にのぼり、20代~100歳以上と幅広い年代が個人事業主として活躍。スキルや売上のみならず、社会性・人間性を育みながら自分の可能性を広げ、多くの人や社会に影響を与えるビジネスリーダーを輩出している。

 ポーラは今年6月、誰もが「美しく生きる」ことができる社会を目指す「サスティナビリティ方針」を策定し、2029年までのSDGsの目標数値を定めた。ゴールの1つとして、「ジェンダー、年齢、地域格差、様々な『壁』の解消」を掲げている。今後も、ダイバーシティ推進を強化し、全ての人が活躍できる社会を創造することで、30% Clubのミッションである「男女が平等に参画する豊かな社会の実現」への貢献を目指す。

 今回の30% Club Japanへの加入を受けて及川社長は、「変化が激しく前例が通用しない現在、新たな成長戦略を策定するためのキーファクターの1つが『女性の登用』だと考えている。今までのステレオタイプを打ち破り、新しい価値を創造するためには、まだ顕在化されていない女性の可能性の芽を見出し、育み、昇華させることで、革新的なイノベーションが生まれると信じている。ただ、女性の意思決定者を増やすことが最終のゴールではなく、性別、年齢、国籍、障害の有無などに関わらず、すべての人が自分らしさを発揮できる『真のダイバーシティ経営』を目指していきたい」とコメントしている。
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