富士経済 山住氏、好不調の分かれ目は「ロイヤリティの高さ」

C&T 2020年9月15日号 32ページ

カンタンに言うと

  • メーカー・流通双方でデジタル化の推進が鍵に
富士経済 山住氏、好不調の分かれ目は「ロイヤリティの高さ」
 総合マーケティングビジネスの富士経済は7月20日、化粧品業界・流通・社会など2017~2020年のマーケット環境に加え、価格帯によって変化する市場環境・ブランド動向を分析するため価格帯別(高・中・低)などのマーケット動向をまとめた「化粧品マーケティング要覧 2020 総括編」を発行した。

 同社ではこのほか、多様化が進む国内化粧品の販売チャネルの市場を調査し、その結果を「化粧品業態別販売動向とインバウンド実態調査 2020」(6月3日発行)にまとめている。

 これらの調査結果から見えてきた新型コロナウイルス感染症による化粧品業界への影響と今後の展望について、コスメティックス・チャネルビジネスユニットの山住知之部長に話を伺った。

 ――化粧品マーケティング要覧2020の調査結果を踏まえ、主要3カテゴリー(スキンケア・メークアップ・ヘアケア)の今年度の見通しについてお聞かせください。

 山住 主要3カテゴリーにおける2020年の予測としては、スキンケアが前年比8%減、メークアップが12%減、ヘアケアが3%減となり、国内化粧品市場全体で7.8%減になると推定する。

 ただし、これらの数値は6月時点で算出したデータであり、7月以降の国内での感染状況を勘案すると、いずれのカテゴリーも今後さらに数値を下回るものとみている。

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