資生堂ジャパン、新戦略発表会2020を開催

粧業日報 2020年10月8日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 生涯顧客づくりに向けた新施策、新制度の導入へ
  • 魚谷会長兼社長、この危機を成長のチャンスに
  • 堀井取締役、専門店チャネルに合った戦略を実行
  • 初鹿専門店部長、施策を立地や顧客特性を踏まえたものに革新
  • 石川取締役、BQを生涯をカバーする3ラインで展開
  • 吉田マーケティング部長、CPBは長期的利用の促進を戦略の核に
  • 織戸営業本部長、ビジョン実現に向け決意を語る
資生堂ジャパン、新戦略発表会2020を開催
 資生堂ジャパンは9月15日、専門店に向け「新戦略発表会2020」をオンラインで実施した。

 当日は魚谷雅彦 資生堂ジャパン株式会社代表取締役会長兼社長(当時)が「資生堂ジャパンとして取り組んでいくこと」について、堀井清美 取締役執行役員 プレステージブランド事業本部長兼美容戦略本部長が「専門店のビジョン・位置づけ」について、初鹿英志 プレステージブランド事業本部 専門店・エリア営業本部専門店部長が「専門店戦略の全体像・戦略に基づく具体策」について、石川由紀子 取締役執行役員 チーフマーケティングオフィサーが「BQブランド新戦略」について、吉田一紀 プレステージブランド事業本部 プレステージブランドマーケティング部長が「CPBブランド戦略」について、織戸誠一 執行役員 プレステージブランド事業本部 専門店・エリア営業本部長が「ビジョンの協働実現・戦略実現に向けての決意」について、それぞれ説明した。



魚谷会長兼社長
この危機を成長のチャンスに

 発表会の冒頭で挨拶した魚谷会長兼社長は、「新型コロナで我々は大きな危機を迎えている。外出自粛で来客が減り、直接肌に触れる強みのカウンセリングもしづらくなり、マスクの着用で口紅をする機会が減ったことの影響で、お店の経営が大変厳しくなっているのと同様に、資生堂、化粧品産業全体も大きな影響を受けている。ただ、このまま化粧品産業が衰退していくことはあり得ず、厳しい環境変化にいち早く対応して必ず復活する。このことに資生堂は総力を挙げて取り組み、専門店の皆さまをサポートしていくことをお約束する」と述べ、資生堂ジャパンとして取り組んでいくことについて説明した。

 コロナ禍においては、「消毒液で手や指が荒れる」「マスクで肌荒れが気になる」「目を強調するようなメークをする」など、生活者の価値観や購買行動が変化している。

 また、購買行動についても、SNSやデジタルツールを駆使して美容情報を入手することが当たり前になっている。調査データをみても、コロナ禍においては必要に応じてECで商品を購入するケースが増えている。

 これらの変化は資生堂や専門店の今までのあり方を問い直すような大きな変化だが、「時代に取り残されてしまうという強い危機感を専門店の皆さまと共有し、一緒に成長していくチャンスとして捉え、積極的に対応していく」(魚谷会長兼社長)。

 これにより、コロナ収束後に化粧品専門店という事業が今よりもさらに強い事業となることを実現していく。

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